「前評判が高かったので残念・・・」SPACE BATTLESHIP ヤマト ショーワさんの映画レビュー(感想・評価)
前評判が高かったので残念・・・
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私は特にアニメファンとかではありませんが、今回宇宙戦艦ヤマトの実写版という事で珍しく劇場に足を運んでみました。
上映開始当初はVFX技術によるヤマトのメカニズムはすばらしく期待に胸が踊りました。
しかしその後は日本映画の限界なのでしょうか?人類滅亡を背負っている緊迫感など無く、その演技には希薄な感情にしか感じられず、ただ脚本を演じているようにしか見えませんでした。
また、映画に出てくる恋愛シーンも希薄で森雪とキスするだけで愛情の理由さえはっきりしない恋愛”なんとなく”的で、このへんはもう少し韓国映画を見習って欲しい部分です。
上映時間が長いわりにメッセージ性も無く、古代進が特攻して終わるという、アメリカ映画にありがちな善悪がはっきりして、やっつけてバンザーイという単純さ、感動で涙が出るかと思い心配して足を運びましたが、取り越し苦労で途中は退屈なくらいでした。
もしかしたら松本零士さんはこの作品には係わっていないのかもしれませんね?ガミラスが遊星爆弾で攻撃してくる理由、戦わなければいけない理由、戦っている者同士の互いの立場は違っても目的について等鋭く描いて、興行収益だけ考えるのではなく原作を超えた世界への反戦メッセージとして伝えられる程の大作を期待してしまいました。
(放射能汚染=日本は唯一の被爆国ですから)
この作品で得られたものはVFXの進化だけで、内容や演出、第一艦橋などの実際のセットの貧弱さも露呈してしまい、見終えた後にあまりに愕然とした事と、今後の課題と希望のためにあえて残念ですが酷評させていただきます。
この映画のオススメはキムタクのファンか子供だと思いました。
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