赤と黒(1954)のレビュー・感想・評価
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赤と黒
ストーリーはさておき、
後半、ラ•モール侯爵家の本がたくさん並べてある部屋、白を基調にスチール製ぽい階段も配しモダンな造り。とても70年ぐらい前とは思えない。
シャンデリアの蝋燭も数あるのに一瞬で点火。
どういう仕掛けなのだろうか❓
レナード夫人とマチルド二人とも超美人だし、着ていたドレスも美しい。
フリルやリボンをフルに使ってオーガンジーで繊細さを出して色もデザインも素敵なドレスばかり。
男性ジュリアンの衣装も華やかで決まっている。古臭くもなく、それどころかカッコいい❗️
レナード夫人、撃たれた時嬉しそうな表情だった。
しかし、銃を使っての殺人未遂に死刑判決❗️
それもまだ、ギロチンの時代❗️
宗教的な背景はわからないが、野心家でありながら、女性を愛し、愛されて応えようと、野望を捨てて愛に殉じた男の物語?
文句ない名作
文句なしの名作だと思います。時間は三時間と長編ですが、全く長さを感じません。そして、ジェラール・フィリップ(以下ジェジェ)の美しさ…ホントに見とれてしまいます🎵相手役のダニエル・ダリュー演じるレナール夫人とのシーンでは不覚にも妬いてしまい、アントネッラ・ルアルディ演じるマチルドとのシーンでは、二人がどんな関係に発展するのかとハラハラした私。ジェジェ演じるジュリアンの(心中での)独白も、私が好きな所の一つで、特に第二幕のジュリアンの独白は印象深いです。特にマチルドに裏切られた(?)時の、「…ひどいよ、マチルド−」という独白シーンは、何とも切なくて、その一言でジュリアンの心情が伝わってくる感じでした。でも、ますます彼女に思いが募って、彼女に乗り込んでキスをしてから、自分の部屋で自殺しようと決意したけれど、またマチルドもジュリアンに取った態度を反省していて、部屋へ乗り込んできたジュリアンに膝まづいた時、「…まさかこうなるとは…」と戸惑ったジュリアンの独白も良かった🎵そして、その後の二人のやりとりが、とても好き…というか、個人的にジュリアンとマチルドの二人が凄く好きです。もちろん、妬いてしまったとはいえ、レナール夫人とのシーンも嫌いではありませんが−。こう思うのは私だけでしょうか?
長くなってしまいましたが、とにかく名作だと思います。
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