ミレニアム ドラゴン・タトゥーの女のレビュー・感想・評価
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リスベット!
小説は読んでないし、デビットフィンチャーのリメイクは観てない。だからミレニアムは初めて観ます。が、とっても面白かった( ´艸`)
ミレニアムという原作がかなり面白いというウワサは聞いていたのですが、コレをみて納得。ストーリー、キャラ、内容、全てにおいて魅力的で◎。なおかつ、エロいシーンや性犯罪などのサービス内容まで盛り込んでいて、3時間の映画でも飽きずに最後まで見ることができました。
ま、ツッコミ所はあるかもしれないけど、推理が進んでいくシーンは『天使と悪魔』よろしく、グイグイと引き込まれていく。謎が明らかになるにつれて、リスベットの過去も少しずつわかりはじめるし、ほんと持続して楽しめた。良作です。
これは、デビットフィンチャー版と比較してみてみよう!
超面白い!
タイトルなし(ネタバレ)
タイトルが雑誌社?か雑誌の名前だけどタイトルにするほどなのかな?と思ってしまう映画。サブタイトルもあまり重要じゃないし、タトゥーをいれた理由も語られなかった。そこらへんは三部作なので、後に語られるか、小説を元にしてるからなのかもしれないが。ハメられて飛ばし記事を書いて捕まった主人公と、虐待されてきたつらい過去を持つ孤児?の女リスベットが、40年前の少女失踪の謎を解いてくうちに協力していくストーリー。リスベットの暴行の描写がやたら多い映画で、そんなにいるか?とか思ったが、社会とリスベットの縮図として表現したものだったようだ。自分がレイプされるのを盗撮して、それをマルマルすべてされた相手に見せるというのも、彼女ならではのやり方だったのか。内容は地道に調べて解明していく感じ。最初のgoogle検索しまくるのはなんかしょうもなくて噴いた。最終的に、失踪した少女は見つかって、薔薇ちんのように感動の再会を果たす。40年間あのじいさんと警察は何してたんだと思うけどそこは映画だから言ってはいけないところか。なんだかんだで話の筋はしっかりしてるし良作だった。
殺人サスペンス
基本、サイコパス(キチガイ殺人鬼もの)は嫌いでそのような題材の映画は見ないが、内容知らずに見た。
リメイク版もあるようだが、この作品のようなグロい猟奇殺人を映像化はアウトだと思われる。
主人公のドラゴンタトゥーの女性が少しづつ明かしていくスリリングなサスペンス。
暴力シーンもあって心臓に悪いが、ストーリーに没頭できる展開スピードと謎解きが有り、良作である。
謎解きと女性を憎む男と
最強のモンスター被害者。もし本当にこういう人と関わったら、たいへんなことになりそうです。
原作は読んでいないので、元はどうなっているのかよくわかりません。
でも、題名のドラゴンタトゥーの女、リスベットはとんでもなく恐ろしい特殊な女性のようですが、あくまで個人的イメージとしては一般的な女性は本質的にこんな感じで、デフォルメしているだけのような気がします。
見た目は、小さいし細いし、弱そうだけれど、頭はいいし、動きも速いし、ゾンビ並みの生命力、それにちょっといってしまっているところが怖い。
女性特有の被害者意識から繰り出すトリッキーな攻撃(真正面からこない攻撃)を受けたら、たいへんなことになりそうです。
こういう人が本当にいたら、絶対近寄りたくない感じです。
作り話だけれど、この映画でリスベットをレイプする後見人の弁護士の人、すごく悪い奴なのはわかるけど、信じられないです。
かなりマニアックな変態趣味の人なのかもしれないけど、いろんな意味で危険すぎます。
基本リスベットの罠なのだけれど、どこまで命知らずだよ、と言いたくなりました。
2作目で命をおとし、3作目でレイプの映像を公開と、成仏もできない感じの、とんでもないことに・・・・。
この調子でリスベットは、本作以降、次々と出てくる、変態や悪人をすべて倒してしまった。
北斗の拳のケンシロウ並みの強さ。
関わっただけで、すでに死んでいる感じ。
結局、そういうストーリーを作りたかったのだろうと思った。
この映画のミレニアムの記者の人、いまのところ友好関係だけれど、棺桶に片足突っ込んでいるように見えるのは、私だけなのかな・・・・?
見応えありの第一弾
「ミレニアム」というスウェーデン産のベストセラー小説三部作の実写化第一弾。
ハリウッドでの実写化「ドラゴンタトゥーの女」がとても気に入ったため原作を読んだのちに今作を拝見。
原作に比べるとキャラのイメージが違っていたり、人物の心情描写の甘さが目立ちますが低予算映画なので、そう考えると原作に極力忠実でなかなかの出来だと思います。
リスベット演じるノオミラパスさんの体当たりな演技と何か野心を感じさせる演技はかっこいい。ミカエラ演じるマイケルニクビストさんはどこか頼りない感じではありましたが妙に憎めないというのか悪い人ではなさそうな感じが役にハマっていた気がします。
ただサスペンスとしては正直それほど魅力的でもなく、あくまでもリスベットとミカエラの奇妙な人間関係を中心としたドラマがミソといった感じなので謎解き要素を期待したら微妙に思うかもしれません。
ともあれ上手く煽る演出で、次回作が気になる作りで一作目としてはいい出来だったと思います。原作を読んでからの鑑賞のほうがいいかもしれませんが、案外読まずに鑑賞したほうが余計な考えに振り回されずに見れるかも。
面白くて、つい朝まで観た
R指定深夜の放送、一人でこっそり見た家人から、「面白くて、つい朝まで観た」とおすすめされた作品…!
私も、ミステリーとして、人間ドラマとして堪能しました。
凄惨な描写もあり驚きましたが、それでリスベットの生き方がくっきり見えたのは確かです。
リスベット、凄い、カッコいい!
中性的で憂いと怒りをたたえた風情、なんだか阿修羅像のイメージと重なってしかたなかったです。
ミカエルがまた、実直で、真っ直ぐリスベットを見てゆっくり話す、なんかそういうのがジンときました。
二人の調査スキルを縦横無尽に使っての捜査は、ミカエルの思考スピードで一つ一つきちんと解き明かされる作り。その度に驚きがあって、上手いと思いました。
続編はぜひ映画館で、と思います。来るといいけどな。
ダークでパワフルでファニーなスーパーヒロイン、北欧に誕生
スェーデンの作家、スティーグ・ラーソンの処女作にして遺作となった大ベストセラー小説「ミレニアム」シリーズ。著者が処女作出版直前に急逝したという、まるで「レント」のジョナサン・ラーソンのような展開が個人的になんだか気になっていた。死んだからという理由だけで本がバカ売れしたわけではないけれど、彼の死がこの作品を妙にミステリアスな存在にしているのも事実ではないかな。
正直、ストーリーにそれほどの斬新さやサプライズは見られなかった。なのに2時間半という長尺を長く感じさせないのは、安定感のあるスリリングなトーンが終始途切れずに観客を牽引し続けるからかもしれない。聖書絡みの猟奇殺人といえばデビッド・フィンチャーの「セブン」があるし、それを超えるには何か違う切り口が必要だと思う。本作の場合、それは舞台が凍てつく大地・北欧スウェーデンであるということ。
ヒロインはスェーデンの新星、ノオミ・ラパス。彼女、かなりカラダ張ってます。正直目を覆いたくなるようなシーンも多く、だけどリスベットの目に宿る不屈の闘志から目をそらすのももったいない。彼女の情緒不安定なところやガッツがドラマの最大の見所だけど、キャラクターの個性も手伝ってかなり大味感がするのは否めない気がする。
スェーデンというとアート系の作品が多いように思うけど、こういった趣の作品も北欧の冷たい大地によく似合うなぁ。
ミレニアムは月刊誌。
名画座にて。
観たかったんだーコレ!というわけで待ってました。
まぁしかし、、往年の映画ファンにはゾクゾクする
ようなこのサブタイトルの良さ(古!)○○の女。って
昔はこういうの多かったんだよなーなんて思いつつ^^;
スウェーデン産のミステリーってどうなのよ!?と
まるで想像がつかないところから入るから余計面白い。
なが~い作品なのだけれども^^;小説を一冊まるっと
読み終えたような充実感が。いや~満腹になれますv
まぁ…謎解きミステリー(&サド映画?)ということで、
ちょっと正視できない(したくない^^;)シーンもあれど、
このヒロインがメチャクチャ共感を呼べるカッコ良さで、
ろくでもない出で立ち(これが果たして必要かどうか?)
という気はすれど^^;その仕事ぶり度はたいしたもの。
冒頭で「あーそうだったの」(原作読んでないもんだから)
と思ったのが「ミレニアム」って月刊誌のことだったのね。
そこの発行者であるジャーナリストが悪徳実業家を告発、
名誉棄損で有罪のところへ別の大物からの依頼がきて、
40年前の未解決事件を調べてほしいというのだ。
それが今作の軸になるのだが、彼・ミカエルの調査員で
天才ハッカーのリスベットがその捜査に入り込み協力、
かくして捜査コンビが確立されるのだがそこまでが長い^^;
そもそもこのリスベットっていう子は子供の頃の事件で
保護観察の身。超変態サド後見人に酷い目に遭わされ、
その風貌通り、普通でない環境に身を置いているのだが
しっかし!まぁ強いこと!その仕返しぶりに身を見張る^^;
この根気強さ(ある意味?)が捜査でもますます発揮され、
ミカエルを大きく助けることになる。彼にすれば小娘?
といったところなのだろうが^^;繊細な彼女にだんだんと
愛情を覚えていくようになる。で、まぁ恋愛関係に…?
とはいえベッドでのやり取りなどけっこう笑えたりする。
彼らの蜜月と並行して、事件の解明が進んでいくのだが、
ミステリーとしては…それほどの新味はなかったかな^^;
ただその過程を丁寧に細かく描写し、終いにお決まりの
どんでん返しで底をすくうところなども期待通りで面白い。
果たして犯人は誰…?そして失踪した姪は…?
『歓びを歌にのせて』のM・ニクヴィストの安定した演技、
奇抜なヒロイン^^;を包容力で包み、さらなる新事件へと
向かわせる(意図せず)ところが心憎い。第二弾にも期待v
(劇場で観るならトイレは必至!途中で席は立てませんよ^^;)
素晴らしい
面白い!、続編も大いに期待してしまうぞぉー
昨年のミステリー部門で最も面白いと言われた小説の映画化だが、そういう作品は案外期待ハズレ、なんていうのが多かったりする。ところがこれは、期待どおりに面白い!。こんな時期に言うのは何だが、今年のエンタテイメント映画の中で、この作品以上に面白いと言える作品に巡り会えるかと不安になってくるぐらいに、たっぷりと堪能してしまった。
まず第一に面白いのは、主人公たちが決して正義感を振りかざさず、またスーパーな人間というわけでもない点だ。例えばヒロインのリスペットは、映像記憶力には長けてはいるが、レイプされてしまったり、過去のあやまちを引きずる少し弱さをもっている。ところが、決して弱虫ではない。やられたら二倍、三倍にしてやり返すくらいの反発心をもっているところがとても清々しく、爽快感さえ感じくらいに魅力的だ。また、一方のジャーナリストの男も、一発屋的なところがあるいやらしさに人間的な魅力があったりする。思わず惹きこまれる人間が主役として登場しているだけでも、この作品は成功と言えると思う。
そしてもうひとつの面白い点は、映画の舞台となったスウェーデンの戦中から戦後にかけての歴史に視点を置いていることだ。あまり知られていないが、スウェーデンなどの北欧はナチスの考え方をスンナリと受け入れてしまうくらい、白人偏重主義の土地柄だった。実際、北欧の巨匠監督のベルイマンは、ナチスの時代の地元の牧師が、ミサのときに聖書からヒトラーの「わが闘争」へと話が変わったとき、神への不信を感じたと自伝で書いているくらいに、大戦中のスウェーデンはナチスに傾倒していた者が多かったそうだ。そのことを、この作品では鋭く突き、さらに踏み込んでいくストーリー展開にはドキドキさせられた。北欧の恥部ではあるが、そこに特化していることもミステリーとしての評価を高くしていい点だと思う。
ただひとつ、難を言えば、原作よりも孤島の中という閉塞性が、もうひとつ表現しきれていなかったことだろう。その部分でいかにも北欧らしいシチュエーション、というのを楽しめなかったのは、少し残念に感じた。
このシリーズは、あと二作品続く。最初にハマッてしまった以上、見逃せなくなった。次回作も絶対映画館で観たくてたまらない。
ポスターや邦題をもっと素敵なものにして。
邦題に付いている「ドラゴンタトゥーの女」と、赤いポスターを見ている限りは、進んで見ようとは思わなかった作品。
でも、見て良かった!
導入部は、結構ダラダラとしていて、「早く肝心な話へ進んでよ~」と思った。朝が早かったので、少し眠くなったぞ。
でも、謎解きへと話が進んでいくと、俄然面白くなってきた。
ただの殺人事件の捜査かと思いきや、主役リスベットの抱える過去の重さと事件が重なり、悲しみが伝わってくる。
頭の良いリスベットの行動に、溜飲が下がる。
悪徳弁護士め、ざま~みろ!
でも、イヤな思いをしなければ、解決できないこと。
小柄な彼女が一人で頑張っている。
人間不信に陥ったリスベットは、言葉で伝えるのがとてもヘタ。
その分、髪の毛や服装が、充分にセリフを言っていたように思う。
相棒となる彼の名前はミカエル。大天使の名前ですよね。
弱い子供や女性に対する、暴力やレイプ。
社会派の作品だった。
耳慣れないスウェーデン語も、暫くすると慣れてくるし、景色はものすごく綺麗。
2作目の紹介が、最後にありました。
こちらも面白そう。
リスベットの造型は強烈!!!
話題のミステリーの映画化だ。できれば、原作の方を先に読みたかったが、安易な方に流れた。でも、ハリウッドで映画化されなくてよかった気がする。北欧の空気みたいなものが感じられるし、何より無理やり2時間の枠に押し込めなかったのも良かったと思う。「ダ・ヴィンチ・コード」みたいな駆け足の謎ときだと、訳わからないから。それに、ハリウッドだったら、犯人役にたぶん有名な俳優とか当てちゃって、観る前から予想がついちゃうし・・・ 2時間33分は結構長いけど、長さは感じなかった。小さな手がかりを少しずつ解明していく過程がおもしろかったから。それにしても、リスベットはすごかった。今までにない助手??? 過去が、1作目では時折回想のショットが挿入されるだけで、説明されていないので明らかではないが、訳ありで孤独な人。最初はかわいそうだなと思っていたら、それだけで終わらない。頭もめちゃくちゃいい。ミカエルも大らかな、落ち着きのある人でほっとさせられた。この主役二人がはまっていたのも成功の要因か?
草食系オヤジ記者と肉食系ハッカー娘
世界的なベストセラーの映画化、そしてキリスト教絡みの難解なミステリーの謎解きといい、どうしても「ダ・ヴィンチ・コード」のラングドン・シリーズと見比べてしまう。
事件の背景にあるものは、どちらもダークだが、ラングドン・シリーズの創作された陰惨さに比べ、本作は人間の裏側にある凶暴さの表現がストレートで体現的だ。狂った陰湿さを真綿でくるむようなことはしない。孤島という密室性と、そこに住む一族内の犯行という設定が、さらに淀みを増す。
謎解きも、映画版ラングドンのように観る者を置いてきぼりにしたりしない。ミカエルはジャーナリストとしての手腕を生かし、膨大な資料を集め、そこからヒントを見いだす。そしてまた新たな標的に取材をかける。その繰り返しは地味なようで、実は観ているこちらも謎解きにどっぷりハマる。
ここにリスベットという捕らえどころのないキャラを被せてくるから面白い。しかも、天才ハッカーで頭も切れるというだけでなく、暗い過去もあり、その謎も徐々に解き明かされていく。観ていて興味が尽きない。
ミカエルは決して男前とはいえないが、好奇心は人一倍で、いったん首を突っ込んだら後戻りしないジャーナリスト。でも、やっぱり冴えない。
リスベットはパソコンさえ持たせたらご機嫌のオタッキー。しかも天才。悪魔のような凶暴性を繰り出す反面、時折、垣間見せる子供のような瞳が魅力。
素材は暗く猟奇的だが、草食系オヤジ記者と肉食系ハッカー娘のコンビによる謎解きは、意外に後味が悪くない。不思議と続編が楽しみになる。
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