手のひらの幸せのレビュー・感想・評価
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日本映画らしい日本映画
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布施明原作の絵本は知らないが、登場人物に悪人は1人も登場しない。だから、昔は誰もが貧しくて飢えていたあの頃の記憶が甦る。
兄弟2人で“希望”を求めて彷徨い、ほんの僅かの時間の間だけ両手に抱えた《幸せ》に、逆に戸惑う。
前半は如何にも古臭い作風に、「何だよこれ!」的な感想を持つのですが、映画を観て行くに従い、この兄弟の話に少しずつ入り込んで行く。
そんな前半部分を我慢して観て行くと、一転して後半の兄弟2人での逃亡劇には、心にじわじわと染み入る様に泣かせる演出になっている。
日本の原風景と相まって、作品を支える核の部分です。
これぞ!日本映画らしい日本映画と言えるでしょうか。この手の日本映画が好きな者としては、ついつい甘くなってしまいます(苦笑)
(2010年2月4日スバル座)
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愛が守った成長!
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高度成長、出稼ぎ、その背後に幼い兄弟が懸命に生きる姿、そして周りの優しい方に支えられる感動の物語です。また、豊富な物質世界に囲まれた若い世代に、幸福とは何かを教えてくれた映画でもあります。
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