劇場公開日 2010年6月12日

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「大好きな映画」ケンタとジュンとカヨちゃんの国 匿子さんの映画レビュー(感想・評価)

5.0大好きな映画

2024年5月9日
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規範に従っていれば息苦しい世界しか無い。
じゃあ壊せば、光が見えるのだろうか?

現実は水平線のようにどこまでも残酷。
向こうに楽園など無い。
続いているのは同じ海。

カヨちゃんの愛情飢餓故の愛情深さが沁みる。

そばにいてくれるなら誰でもいい

それは言い換えれば、相手に対する無償の愛だ。母性と呼ぶのかは微妙だが、母性的ではある。

依存的なジュンと人生を切り拓きたくて欲求不満を抱えているケンタくん。
ジュンはケンタがいればいいけどケンタは違う。

救いのない映画だが、三人の悲劇を観ていると、登場人物の代わりに勝手に希望を探してしまう。
自分の人生にあるものを見つけるきっかけにもなるかもしれない映画。

飼い主に噛み付く犬は愚か者か、戦士か。
色んな人の感想が知りたくなる。

匿子