劇場公開日 2010年6月12日

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「五感で観る。」ケンタとジュンとカヨちゃんの国 TOKUSHIさんの映画レビュー(感想・評価)

4.5五感で観る。

2010年7月2日
PCから投稿
鑑賞方法:映画館

悲しい

難しい

最近思う、映画館で見るべき映画とは何なのかを。
DVDリリースの期間が早い現代、DVDで事足りてしまう作品も溢れる。
そんな中で、この映画はまさに映画館で見るべき映画な気がした。

DVDで見ていたとしたら、退屈で一時停止したり、
流してみたりしてしまうかもしれない。
この作品は、映画の世界に没頭し、全身を使い感じ取る映画だ。

正直よく解らない。
あまり多くの語らない。

破壊と虚無の世界。
光と影と、爆音と無音。

五感を使い、感じるとしか言いようがない。

出演者の演技も狂気じみていて、素晴らしい。
宮崎将のあの虚無な演技は、凄まじいし、
カヨちゃんのウザさも凄いし、
松田翔太の鋭さも、高良健吾のユルさはあれはもう生まれつきか、
多部未華子だけがなんだか浮いていた気もする…。

映画好きはぜひ映画館で。
大衆向けな解りやすい映画が好きな方はやめておいたほうがイイ、退屈なだけだから。

TOKUSHI