「ヤッパリ、映画は、最後まで、見ないとネッ!と…」マイレージ、マイライフ OverYoungさんの映画レビュー(感想・評価)
ヤッパリ、映画は、最後まで、見ないとネッ!と…
ジョージの役みたいな職業が、成立するのも、
経営者達が、直接、労働者にクビ切りを伝える(ジョージのお客さん達が、「怒り」、「泣き喚き」、「脅し」等、とても契約社会のアメリカ人とは、思えない態度を見せてしまうのも、
普段は、きっと、おとなしく善良な市民に違いない?人達でさえ、職を失う事で、自分自身までも見失ってしまう怖さ)
のは相当に、シンドイからなんでしょう.
指導を任された新人お嬢に、(彼ぐらいの奔放さだったら?)いつ、手を出しゃしないか?と、余計なヤキモキをしたりするのだが、ソコは、分別が有る役柄らしく、意外にも(見下されていたとしても?)、キチンと先輩としての役割をスマートに、こなしたりする、のは、ご愛嬌?
で、エンドロールに、流れる
「自分らしくあれ!」的ポジティブ歌詞内容のポップソングが、
突然、
売り込みを賭ける(つまり、売れてない)ミュージシャンの独白フォーク調に
「♪僕は、ドッチつかずの宙ぶらりん〜」と唄う宅録テープ風(要するに、音質も悪く、曲も洗練されてないカンジ?)に変化するのだが、
その前に、(劇場で)席を立ってしまった人達には、
主人公が、
只のお気楽中年男の話ぐらいにしか見えなかったかもしれないが、
曲調が変化する(最後)まで見てた人には、
一見、自由奔放で洗練されてる風でも、実は男女関係になると、世慣れていないどころか、ウトいぐらい(←やっぱり、だメンズか?)の、迷いも見える魅力的な中高年男にも思えてくる.
…から(?)、最近の映画(?)みたく、ドンデン返しを期待しつつ最後まで鑑賞していても、呆気なく「終了」してしまうわけでもなく、
アメリカンなドタバタ(?)でも、楽しもうか、とする予想を裏切ってくれて、久しぶりに「余韻」の残るカンジが、味わえた良小品と思えました.