「メンヘラなアンヘラ」REC レック2 kossyさんの映画レビュー(感想・評価)
メンヘラなアンヘラ
前作のラストシーンから始まる続編。4人の隊員がアパートの内部へ入ると、先に到着していた医者が一人。なんとか最上階までたどり着き、もう一方の出口から階下へ降りようとした途端、医師が任務があると言って彼らを制止する。実は医師ではなく神父だった!神父によれば、メデイロスという少女が最初に悪魔に取りつかれ、それが感染したということだ。研究していた神父によってメデイロスの血液があるはずだ。それを使って解毒剤を作るという計画。
隊員の一人が階下の部屋で感染者たちに襲われ、銃弾も尽きたため自殺・・・天井のダクトには子どもらしき感染者がうようよ。階下にも前作での感染者がうようよ。血液の入った試験管を手に入れたものの、十字架を近づけると燃えてしまったため、落として割ってしまうのだ。退却はできない。神父が血液を手に入れるまで脱出できない約束になっているらしい・・・
一方、3人の若者たちがダッチワイフをロケット花火で飛ばそうと遊んでいた。彼らは当然警察に怒られ、騒ぎのあったアパート近くの地下下水道に忍び込み、なんとアパートの中に侵入してしまったのだ。侵入したため女の子はホームビデオを持っており、彼らの視点での映像が繰り広げられる。若者たちの中の女の子ミレが感染者を撃つとき、失敗して、生きている消防士を撃ってしまったシーンが印象的。この映画の中で最もショッキングだ。
前作からの生き残りアンヘラが合流し、メデイロスから直接の採血を試みるが、人間にはメデイロスが見えない。頼りは暗視カメラのみだ。見えないドアを開け、見えない敵と戦う。「出たい」とレポーターのアンヘラは神父に迫り、銃をぶちかます。「殺しちゃだめだ。声の認証が要る」とカメラ担当のロッソが制止。しかし、彼女には悪魔が乗り移っていたのだ・・・任務完了。神父の声を難なく真似して、悪魔がアパート外へと出ることになった。
前作ほどのインパクトが薄れていた。CCDカメラ映像を挿入したり、若者たちの別カメラも絡めて効果的な演出はあったのだが、すべてを悪魔祓いの物語にしてしまったため、現実味が失われてしまったのが残念。