「ことわざ勉強会。」ダーリンは外国人 ハチコさんの映画レビュー(感想・評価)
ことわざ勉強会。
これも原作本の小冊子が劇場に置いてあった。
…確かに面白い!
少し読んだだけでもグイグイ惹き込まれる。
特にドラマ性があるのではなく、外国人との
ギャップを日常の生活の中で表現しただけの
単純なお且つホンワカとした作品。
ややマニアックな表現があったりして^^;
トニーという人格が浮き彫りになるところがイイ。
映画の方はこの原作にドラマ性を与え、
この二人の夫婦行脚を描いているという感じ。
しかし決してテンポがいいというわけでもなく^^;
ほぼ素人同然の(顔はイケメンだが)J・シェアの
演技はカチカチ☆コチコチ☆でかえって笑える。
実際のトニーはもう少し落ち着いた感じがするが
心中はあんなに純粋で可愛い人かと感心した。
(ちなみに御本人は神父役、原作者は参列者役で
何回か映ります。ポスター、チラシ裏面参照を)
国際結婚。なんて聞くと本当に難しそう。
冒頭に何組かのカップルが登場して話をするが
へぇ~!という意外な話ばかり。
それでも結婚しちゃったんだから(爆)あとはもう
そういう価値観の違いやギャップなど、あらゆる
相違点をお互いに熟知し受け入れることになる。
いや~日本人同士だって^^;
結婚すればいろいろあるんですから(爆)
そこはもう、国際云々の話ではないと思うけど。
ただ私が感じたのは、親の心配だった。
大竹しのぶ・國村隼の演技は相当な巧さだったが、
実際に我が子が国際結婚となれば、不安だし、
とお~くへ行ってしまうんじゃないかと寂しくもあり、
ご両人の気持ちが自分の気持ちと重なってしまう。
そりゃ、我が子が好きになったのなら仕方ない。
大竹しのぶが夫婦の在り方を語るシーンがイイ。
様々な試練を乗り越え、ようやく漫画家として
デビューできたさおりだが、次々と不幸が襲う。
トニーも懸命に彼女を支え続けるのだったが…。
特に意外性のある展開はなく、意外といえば、
次はトニーが何て言うんだろ!?くらいのものだ^^;
決して度肝を抜かれる生活というのでもないが、
平坦な毎日の中に幾らでも幸せは詰まっている。
お互いを理解し合うには、それに気づいたらまず
相手に感謝するのが一番だなと感じさせてくれる。
(あと正しい日本語ね^^;ゼンゼンのあとは非定形。)