ロフト.のレビュー・感想・評価
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彼らにとって正しさとはいったい何?
秘密基地であるLOFT 密室で起きた殺人事件… この作品はベルギーで大ヒットしたようだ。 見どころは誰が何の目的で彼女を殺害したのか? 警察を呼ぶまでに彼らが結論を出し、そのための工作をする。 割と単純な物事だが、彼らの交友が時系列で表現されて、死体発見時の出来事は時系列をバラバラにつなぎ合わせているようなところが、この作品のある種の面白さとなっている。 取り調べでは彼らの目論見通りにコトが進むが、仕込んでいたはずの遺書がなくなっていたことで、真実の読み違いを正すというどんでん返しも仕込んだ作品。 そもそも妻や家族を裏切って不倫に走る男たち。 彼らはまるで中高生のように見える。完全にガキなのだ。 成功者と金とパーティ 余分な金で作った秘密基地 同じ趣味の親友に鍵 「俺は愛する人を傷つけない」という言葉がいくつか出るが、どの口が言う?と聞き返したくなる。 人はそれぞれ勝手な正義感を持っている。彼らの中にある様々な考え方をこの作品ではよく表現しているが、日本人の視点ではその中に格好良さを見つけることはできない。 そもそも正義など見つけられない。 さて、映像はLOFTで起きたことが時系列をバラバラにして並び替えるようになっていることで、事実関係も難しくなっているが、どこにも彼女を殺す理由はなく、それはやがて妻たちの仕業へと疑念が向けられる。そして秘密の録画によって彼らの妻や不倫関係の女性全員と建築家の男が関係していたことで、この事件をすべて彼の責任として片づける。 「奴が一番悪い」 ここまでを決定し実行する物語なのだ。 そうしてすべての段取りが整えられた後、この建築家がLOFTへとやってきたシーンが、死体の第一発見者となり、仲間らはわざとらしく集まってくることになる。 この描き方のトリックによって、事件の真相がややこしくなるのだ。 見ごたえはあった。 しかし共感できないことが、惜しい… この作品の主人公役の精神科医の男の行為がある種の正義となっていることが、共感できないのだ。 容疑が晴れて警察署を出る際、建築家の家族が彼を待っていたが、主人公らはそれを無視して帰った。 取調官が話した些細な疑問に、主人公は再び真実を確認しにLOFTへ出かける。 そこにやってきたのは、一番もてない男だった。 彼女の「ダサい」という一言が彼の動機になった。 彼女は薬では死んでいなかった。手首を切られたことが直接の原因だった。 この物語に救いはない。 最後に振り泣いての女性が主人公に会いに来た。彼は今後もまた会うことにしたのは、おそらく今回の事件で妻と別れたからだろう。 こういうのが、ベルギーの正義感なのだろうか? 多様性は認めよう。
❇️犯人なんてどうでも良くなる。無理ある設定。
ロフト 🇳🇱オランダ ある建築家の豪華な最上階に女性の死体。 5人の友人が密会する用の秘密の部屋だった。 誰が殺したのか?各々のエロ事情を事件前と事件後を交互に見せ犯人が判っていくミステリーサスペンス。 ◉64E点。 ❇️なんかみんなエロエロモードでキモい。 ★彡キモいけれども、エロが無かったら途中挫折したかもしれないのも事実☺️ 🟠追記情報 ドイツ映画をリメイクしたオランダ映画。 ちなみに 2008『ロフト』ベルギー版。 2010『ロフト -完全なる嘘』オランダ版 2014『パーフェクト・ルーム』ベルギー&アメリカ版。 🟡感想。 1️⃣そもそもみんなでSEXする為の部屋って⁉️ ★彡まずありえん設定がどうなんだ? 2️⃣なんかみんな性欲や性癖がヤバい🤭 ★彡掘れば出る出る羞恥の数々! 3️⃣なんか後半は無理がある様なストーリーにも思えた。 ★彡なんかスッキリしない。ラストの恋事情もなんか腑に落ちない。
“アメリカ的”な作品
冒頭から緊迫感あるシーンがスピーディーに展開され最後まで気が抜けない。本国ベルギーで大ヒットを飛ばしたこのサスペンス・スリラーは、実に“アメリカ的”な作品だ。
5人の男たちが妻に内緒で共有している高級マンションのロフトスペースに、手錠につながれた血まみれの女の死体が!この時から5人の間には、猜疑心と暴露や裏切り行為など様々な「思い」や「狙い」が交錯する。秘密を共有するほど信頼していた男たちの、内に秘められた「思い」や「狙い」、もう誰も信じることができない・・・。
物語は、事件現場となるロフトと警察の取調室、そして複線となる過去のシーンがめまぐるしく変化し、片時も目が離せない。そのスピーディーな展開とスタイリッシュな映像は、まるでハリウッド映画を観ている様だ。アントワープという歴史ある都市を舞台にしていながら、登場するモダンな建築物や、情事部屋となるロフトルームを含む、登場人物のライフルタイルがとても近代的でオシャレ。オランダ語を喋っていなかったら、ニューヨークが舞台と勘違いしてしまいそうだ。『アパートの鍵貸します』と『ユージュアル・サスペクツ』を合わせた様と例えられる本作のどんでん返しと驚愕のラストシーンは、誰もが予想しえない。ヨーロッパ映画は苦手と思っている人にも、すんなり受け入れられる作品だ。それ以上に本作を観てもらいたいのは、30~40代の既婚男性だ。「不倫」をテーマにした本作は、密度の濃い大人の恋愛の「怖さ」が描かれる。情事が恋愛に変わる時、男たちの「秘密」が1つ1つ暴かれていく。本作の教訓は、妻や友人に「秘密を持つ」ことではない。どんなに信頼のおける友人でも「秘密を共有」しないこと。共有された秘密の“ロフト”が無ければ、不倫すら経験しなかったであろう、普通の男たちの悲劇・・・。
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