「ちょっと、もったいなかったかな」エンバー 失われた光の物語 チャーリーさんの映画レビュー(感想・評価)

2.5ちょっと、もったいなかったかな

2015年1月11日
PCから投稿
鑑賞方法:DVD/BD

楽しい

興奮

知的

シアーシャ・ローナン目当てで観てみましたって言いそうなところですが、実は違って、脚本のキャロライン・トンプソンを追って、この作品にたどり着きました。最近観た『アダムス・ファミリー』が良かったので、その脚本つながりなんですね。
それで、なんとなく同じ脚本家っていうのは納得できましたね。専門的なことは分からないのですが、挿話的なシーンの入れ方の順序とかが、それっぽいんですよね。落ちをつけるっていう感じで。
でも、やっぱりここは演出が光ってなかった気がしましたね。もっともっと興奮できるように撮れたと思うんですよね。危機迫る感じを演出すべきところが、ほとんどあっけなく撮られているから、観ていてもったいない気持ちにばっかりなってました。ビル・マーレイだって、もっともっと悪い感じで描いてほしかったですよね、せっかくだから。ティム・ロビンスも、もっともっと葛藤含みの父親像を演出できたと思うんですよ。あとは、主人公二人は置いておくとして、その次に重要なソルの描き方。もっともっとキーパーソン的に前半から伏線はって欲しかったなぁ。あぁ、あのソルがこんなにも役立つなんて!みたいな驚きがほしかったですよ。
まぁ、主人公二人の恋愛要素を組み入れるかどうかは別にしても、なんかそれに類する物語の駆動力みたいなものが、もうちょっとほしかったですね。そうしたら、もっともっと面白くなった気がしますよ。
あ、でもシアーシャ・ローナンは、なんだか可愛いね、この頃から。

チャーリー