パーマネント野ばらのレビュー・感想・評価
全75件中、41~60件目を表示
20140102-022000-映画「パーマネント野ばら」
感想を一言でいうと
幼馴染の女の子ってこんな感じなのかな?
昭和な匂いで物語は進んでいく、なんとなく心地よい雰囲気だ。
なおちゃんの妄想は意味分からんけどね。それがいいエッセンスなのかもしれない。
かっこ悪くもかっこいい
成就することのない悲しい恋の思い出に心が痛くなりました。
生徒に手を出す男なんて大方ろくな人ではないと思うし、なおこの中で生きてた先生もなんかふわふわとした掴めないとこがあって、本当になおこを好きでいたのかは怪しいけど、美化した恋が忘れられずにいるなおこが悲しかったです。
そんななおこのことを町のみんなは受け入れていて、それがすごく素敵だと思いました。
私は抜け出して欲しいのと受け入れているので半々な気持ちでした。
おばさま方もなおこの友達もろくな恋をせていないけれど、批判することも口出しをすることもなく認め合って生きているのがいいなと思いました。
親と子の男運のなさは連鎖してしまうのかなとかまさこの夫の言葉(自分で選んだ男だ)とか考えさせられてしまう部分が多くおもしろかったです。
なおこの離婚理由は最後まで分からなかったですが、先生が理由なのかなと思いました。
先生以上に好きになれなくて先生に会うために戻ってきたのかなと思いました。
小池栄子を始めパーマのお客さんや俳優陣が皆素敵でした。
たんたんとしかし最後はしめる
前半は単調であった。西原理恵子原作の雰囲気は出ていた。
女の強さと弱さを魅せる映画。
最後の種明かしは騙されたし、観客を意識した種明かしだった。観客が聞いて「おや」っと思うセリフが小刻みに出てきて、なるほどそういうことかと。その「おや」と思うセリフは思い返せば、相手である主人公を思いやる優しい友人の言葉であった。悲しく、そして温かくもなることができた。
死は二度迎える、そのとおりだと思った。
ふんいきだけじゃなかった
心地よいよ、と言われて観てみた。
このゆるさだけでも、あたしは良かった。
けど更に奥があって、その奥があるから、今までのお話にも深みが増すような、そんな感じ。
おばちゃんの会話もええけど、ももちゃんの感じと相成ってよい。
期待以上でよかった。
魅力的な女性達。
ストーリーの是非は置いといて、この作品の女性はすごく魅力的である。菅野美穂はやはり、すごい女優です。特別な美人ではないが秘めた思いを訥々と演じていて、心がキュンとなります。また、凄まじいダメンズ好きを演じた、池脇千鶴もアップになるシーンではその童顔とは違う一人の女を演じていて色気を感じる。また、屈託のない、感情豊かなママを演じる小池栄子も心惹かれる女優です。他、魅力的で濃いキャラの女性がわんさかでてます。女性目線で女性自身が主役の映画なので、男性はどうかな?と思いましたがいやいや、いい作品でした。最後に大笑いした、シーン、電柱ぶったぎる惚けた親父。そういえば、私の父は若い頃、北九州で有名なやんちゃ3兄弟でマンホールの蓋を
地金屋に売って金にして、生活にあてていたとか。ぼけたら、蓋もってかれたら困るなあ(笑)
人間臭く、可笑しく、哀しい、女性たちの姿
同じく女性たちの悲喜こもごもを描いた「ガール」が公開中だが、華やかなあちらより本作はずっと、人間臭く、可笑しく哀しい。
離婚して一人娘と共に帰って来たなおこ、男運が無い友人のともちゃん、みっちゃん(菅野美穂、小池栄子、池脇千鶴、好演!)、人生に右往左往する若い3人とは対極的に、なおこの母とその経営する美容室“パーマネント野ばら”に集うオバチャンたちの下ネタオンパレードの何とパワフルな事(笑)
その対比が妙に面白かった。
菅野美穂演じるなおこ、江口洋介演じる恋人役とのラブラブ振りを見せるが、実は江口洋介の役は故人(!)。
妄想の恋に哀愁を感じるが、それを乗り越え、娘の「お母さん!」の呼びかけに笑顔で応えるラストのなおこの姿に、今度こそ幸せになれる気がした。
予想しなかったラストが素晴らしい、菅野美穂、小池栄子が素晴らしい!
何を勘違いしたのか「パーマネント野ばら」を「めがね」の荻上直子監督のデビュー作と間違ってレンタルして観たのだが、これが大当たり!信じられない暗い面白い映画なのだ!
信じられないくらいに、暗い話なのだが、それでいて、面白かったのだ!離婚して故郷に嫌々出戻ってくる三十路女のお話なのだから、本当は辛く、悲しいお話のはずなのだが、でもそんな重いはずの話を、ブラックコメディーにしてしまった作品なのだ!
そして映画のラストは騙されました!まんまと騙されてしまったのだ!
この映画のヒロインの菅野美穂演じるなおは、ももと言う一人娘を連れだって離婚して、小さな漁村である故郷に舞い戻って来る、その小さな村で起こる群像劇なのだが、久し振りで、スクリーンに登場した、菅野美穂がとっても、傷心しきった訳有り女を魅力的に演じて見せてくれる!
若い男は少ないこの漁村で、なおの母親が営んでいる「野ばら」と言う美容院はこの町?この漁村で唯一の美容院で、おばちゃん達の言ってみれば集会場的な役割を果たす、憩いの場と呼ぶには何の洒落っ気も無いし、綺麗な店でもないし、勿論この店にやって来るお客さん達も、この店同様に美しさとは程遠そうなおばちゃんばかり、そして小さな漁村の単調な日々であっても、大風呂敷を広げた、噂話に華を咲かせる事が出来る、唯一の女達の社交場と化している不思議な美容院「野ばら」なのだ!
そして、この美容院にやってくるお客はみんな、パンチパーマをかけていくのだ!
何時の時代や!いくら田舎の小さな漁村でも、今時こんなんありゃせんわい!
そして、そのおばちゃん達の会話は、耳を覆いたくなるような下ネタオンパレード!
こんな、棺桶に足をつっ込んでいるようなおばちゃんが、こんな下ネタ言ってんの?
信じられんがな!って感じ!
これは、きっとエロオヤジが原作か?それとも脚本書いているんやろ?と思ったら、これが何と「毎日かあさん」や、「酔いがさめたら帰ろう」のモデルになった、人気漫画家の西原理恵子さんの原作が映画化された作品と言うから、2度驚いた、そしてこの映画の脚本は、奥寺佐度子さんと言うから、また女性の作家さんが担当して、2人の女性の手によってこの作品が出来ていると言うので、またまた驚いた。男性では逆に、こんなん書けないのかも知れない!田舎暮らしで、ろくでなしの、最低の男としか出会わない、女の悲劇の物語!
しかし、そんな愚痴をこぼしている男運の最悪の女性達が何故か、楽しそうに見えて来るのだ。おばちゃん達は美容院通っているのに、ちっとも綺麗になれなければ、恰好良くならないし、パンチパーマのおばちゃんばかりの謎は、とうとう最後まで不明なままだった。でもなんか不思議と楽しそうで、幸せそうで良い映画なのだ!
なおの友人のペットが死んで空き地に、なおは友人と埋葬してやるシーンが何故か2回も出て来て変と思ったら、「人は2度死ぬ」と言うセリフが出て更に不思議に思っていると、あっと予想もしない結末へと一機に変わるのだ。2回目の死とは、その故人との思い出が完全に人々の心からも消えた時を2回目の死と言う。う~ん奥が深くて哀しい、これは純文学の様なピュアなラブストーリーなのだと、最後に気付くのだ。本当素敵な作品だった!
悲しくて、怖くて、愛しい。そしてお下品。
育ちは横浜、暮らしは京都。利便性と人混みに囲まれて生きてきた私は、「田舎」というものがさっぱり分からない。大学で田舎から出てきた友人の話を聞けば、「コンビニの種類がない」だとか「1時間かけて山を下りて学校に通っていた」だとか、驚かされることばかりである。しかし、その話をする彼女たちの口調はどこか愛情を含んでいて、恋人の文句を言っていても何だかんだでノロケ話をしている、恋人の話をする女によく似ている。
映画「パーマネント野ばら」は、実にリアルな「田舎くささ」を感じることができる作品であった。ダサくて、下品で、あたたかくて・・・そんな世界観を作る映像には、都会育ちの私さえ懐かしさを覚えてしまう。
この映画を端的に言えば、「ホラー映画」だ。世界観や演技のリアルさの上に成り立つ人の心が作り出すホラー。爽やかな広告からは想像しがたいが、監督が吉田大八、主演が菅野美穂の時点で「何もない」はずがないのだ(鑑賞するまで原作者西原理恵子の自伝映画だと勘違いしていた私が言えたクチではないのだけど・・・苦笑)。この「ホラー」を成り立たせるために作り込まれている「リアルな世界観」が、さすがだなぁと感心してしまう。全員パンチパーマのおばちゃん達の会話や、見ていて恥ずかしくなるような菅野美穂と恋人役江口洋介のからみもすごくリアル。あぁこういうことするする・・・と見てて本当に恥ずかしくなった。
私の評価は☆3つ。
配役も映像も良かったけど、期待しすぎたかな。同監督の前作品「腑抜けども、悲しみの愛を見せろ」ほどの新しさもなく、全体的に及第点。良かったけど、特別すばらしくもなかった。
しかし、「腑抜けども・・・」がスカッ爽快に終わるのに対し、「パーマネント野ばら」はじわじわくる。また見たくなる。そういう意味では、見る度に評価が上がっていく作品なのかもしれない、と感じた。
あと、音楽がすごく良かった!福原まりさん、要チェックだなぁ。
高知弁に萌え~~♪
明日のおはシアは~
“パーマネント野ばら”を紹介します。
5月22日に公開されていた作品です。
主演は菅野美穂さんお母さん役は夏木マリさん
主人公の友達に小池栄子さん池脇千鶴さんと
演技には定評のある女優さんがズラリ。
物語は・・・
高知県の海辺の町。主人公のなおこは
離婚して娘を連れて実家に戻り、母親が経営する美容室
パーマネント野ばらを手伝っています。
常連客は下ネタ好きの近所のおばちゃんたち
この人たちが、イイ味だしていますよ~。
映画に登場する男性(なおこの母親や友人の夫たち)は
全員ダメダメな人ばかり。
ただ一人イケているのが、なおこの今の彼(江口洋介さん)。
なんですが、ただこの人にも大きな秘密が隠されています。
小池栄子さんの激しいシーンに使われる
フラメンコギターは、なかなかイイ感じ。
過去と現在の流れも場面転換が上手だし
あちこちに伏線があって、後でほ~そうなんだぁ。と
納得出来ちゃうエピソードも結構あります。
また高知弁が良くて。特に菅野・池脇ペアの
優しい緩やかな高知弁は癒し効果もアリです。
所々、笑いの起きる場面もあったりしますし
“パーマネント野ばら”私は星、3つで~す。
西原さんが2回観て2回とも号泣したらしいです
このストーリーの流れ
今年の潮流なのかなぁ
予告編にそれらしきヒントは
出ていたけど、ココまで続くと
感動の沸点は、下がっちゃうよね・・・
上映終了後、頭に浮かんだ感想には、
類似作品タイトルもあったのですが、
それを書いてしまうと、速攻でネタバレに
なってしまいますので、ここは勇気を持って割愛します(苦笑)
上映終了後の反応は
どちらを多勢と見るべきか
判断が難しいところでして、、、
①映画祭上映にも関らず、上映終了後
劇場から拍手がまったく起こらず
(一応、私はお義理でするつもりだった。
拍手をしないほどつまらなくはなかったし、
エンドロールでは作品の余韻に浸れましたから)
②吉田大八監督ティーチイン後、
映画館を退出する皆さんの表情は
笑顔の人、多し。特に女性のかたの笑顔が目立ちました。
あとは、映画祭関係者らしき人の姿が、ここまで目立ったのも初めてかな(苦笑)
西原さん原作
『いけちゃんとぼく』『女の子ものがたり』
吉田監督
『腑抜けども、悲しみの愛を見せろ』『クヒオ大佐』
舞台上の監督、司会者、質問者の女性からは
「過去の西原さん原作の映画の中では断トツだった」
また、
「西原さんが2回ご覧になられて2回とも号泣していた」
とも、今作を紹介されていましたが、
単に、私が天邪鬼なだけなのかな???
そう、言われると、
どうも発言に恣意的なものを感じてしまって
ドン引きしてしまうんですね。身内で褒めあうのは舞台裏だけにしようよ、と。
通常、上映後のティーチイン終了後は、
テンションだけでなく、作品への評価も上がるのですが、
今作に関しては、まったく逆の展開になってしまいました。
司会者が
「もう観るのは今回だけでいい人、手を挙げて」と
質問をしたとき、大真面目に手を挙げてやろうかと思いましたからね。
そこは大人の対応で我慢しましたが、
ここまでグダグダのティーチインは、
私自身のコンディションもあるのでしょうが、初めてでした。
◇ ◇
西原さん作品、吉田監督作品、
ハズレはありませんでしたので、楽しみにしていました。
今作、わたしの中では、
断トツとまでは行きませんし、
号泣もしませんでしたが、作品世界を
十分に味わい、堪能させていただきました。
原作者の西原さんが2回観て2回とも号泣していた
これが案外キーワードかな、と思っていまして、
つまり原作者の意図が今作では、キッチリと表現されていると
いうことだと思うんです。だから、私のように原作未読の人よりも
既に原作を読んだ上で、原作を良かった、と感じて劇場に足を運んだ人のほうが、
今作に対して、未見の人と比べると、心を激しく揺さぶられるのかな。そんな気がします。
◇ ◇
菅野さん、池脇さん、小池さん。
大好きな女優さんばかりで、みなさん
それぞれ個性を発揮されていましたが、
一番心に残ったのは、このお三方ではなく菅野さんの娘さんを演じた女の子。
要所要所で垣間見せる
なんとも表現しがたい
表情がとても印象に残っています。
ネタバレ防止でひとつだけにしますが、
海に買ってもらった自転車が落ちてしまうシーン。
海に落ちた自転車を見つめている表情
悲しむだけじゃなくて、そこには
普通あの年頃の女の子なら受け止めきれないであろう
様々な出来事が彼女の中で、グルグルと蠢いているように見えて
なんて表情をするんだろ
ここで映画の世界の中に完全に入り込むことができました(笑顔)
☆彡 ☆彡
撮影されたのは高知県宿毛。
劇中でパーマ屋として使われた場所は、
現在「野ばら記念館」として撮影風景写真などが展示されているそうです。
また、劇中にも地元のかたが多数出演。
映画後半の某シーンでは、地元の人が
役者の演技につられて一緒にフレームインしてしまったことも。
ちなみに、このシーン、そのまま劇中で使われております。
え~~~、プロかと思えるほど、まったく違和感ございません。
吉田監督が教えてくれなければ、まったくわからなかったでしょう(苦笑)
こうしてレビューを書いていると
1日寝かせたこともあってか頭の中が
整理されてくるのが不思議だし、うれしい(笑顔)
星の数は迷う所ですが、
地元の温かい心と吉田監督のサービス精神を
プラスして、3,5点とさせていただきます。
わかっているけど、わかりたくない
好き
うしないたくない
つながっていたい
殺してやりたい
大好き
なぐられ、金をせびられ、
くだらない自分へとおとしめられ、
しあわせでもないし、
人生上向きでもない
だけど、これは恋
恋はまぼろしのようで
事実なんか関係ない
好きという気持ちだけが恋の証拠
まるで夢の中でまぼろしと話しているみたいに
夢はかんたんにさめ、
こわれ、
ずたずたになる
心もいっしょに
ばかばかしい
ばかばかしい
ばかばかしい ……
でもしあわせな気がする
それでいい
なおこは、
失ったしあわせを埋めるかのように、
想いの底へと沈み、
本当は他人を受けいれる余裕なんかない
たのしかった、
しあわせだったあの日
もうもどらない
そんなこと知ってる
でも知りたくない
みっちゃんは、
なにをしてもつなぎとめたい恋がある
もうつながってないことは、
わかってる
でもわかりたくない
ともちゃんは、
愛するものが死ぬと、
埋める
死人は埋められると次第にわすれられ、
そうすると本当の死が訪れるから
でも、ぜんぶ同じとこに埋めるから、
たぶんわすれられない
自分を車から突き落とした男も、
ラーメンひっかけた男も、
かわいい飼い猫も、
すべてわすれていない
なんで手に入らないの?
だから、
また追い求めてしまう
大丈夫、
きっとまたしあわせな恋をする…
この映画に、
心にのこらないシーンなんてひとつもないと思う
魚をにぎりしめたまま泣いていたみっちゃん
海にころげおちた新しい自転車を、
だまってあきらめる幼い日のなおこ
数十枚のスロットのコインを『金に換えて』となおこに託す、
みっちゃんのろくでもない弱い夫
恋におぼれるなおこを、
非難の目で見るもも
山奥であばら家に住む垢にまみれた老人のほのかな気持ち
カシマとはしゃぐなおこ
電話ボックスでひとり泣くなおこ
評価の難しい一本。
以下twitter(@skydog_gang)への投稿よりコピぺ――
ド田舎の、教養のないダメな人たちのダメな話…かと思ったら突然『ドリームキャッチャー』もかくやという方向転換(所々で不安感を煽る伏線は結構あるんだけど)。
普通にギャグは笑えるし美しいカットも多いけど、そういう意味で評価の難しい、妙な余韻のある映画。
女の悲しい妄想
結婚したことがある女性ならこの気持ちわかるはず
ヒジョーに難しかしいラブストーリーだ。
何度だらしのない男に引っかかっても、恋をすることを諦めない女性たち。
パンチパーマのおばさん軍団、見た目のど派手なスナックのママ小池栄子、こちらも何度もダメな男に引っかかってしまう池脇千鶴。
この女性陣だとシャレになるし、笑えるのに
菅野美穂が本気の恋、妄想の恋に溺れてしまうのは
非常に悲しく切なかったです。
この切なさは大人にならないとわからないのかも。
全75件中、41~60件目を表示