「懲りない女たち。」パーマネント野ばら ハチコさんの映画レビュー(感想・評価)
懲りない女たち。
西原理恵子作品は、映画館でほぼぜんぶ観ている^^;
なので、今回の登場人物の繋がりが分かって面白い。
まだこんなだったのか、あいかわらず男運悪いな~。
なんて、大きなお世話つつまた共感してしまうのだ。
この人の特異な世界観、男性陣には分かるまいな。
いや、解られてたまるもんか。的な思いすらある^^;
まだ女の子。であっても、もうオバサン。であっても、
女はオンナ。男には分からない喜びも悲しみもある。
えげつない妄想を抱きつつ、すました顔をできるのも
忘れたふりしてシッカリ握りしめ、裏でほくそ笑むのも
女だから、なのだ^^;
したたかで、前向きで、自己中で、我儘で、明るい(爆)
どうして女って、日に日に強くなっていくんだろう^^;
そんなことを思いながら、スクリーンを見つめていた。
さすが夏木マリ。美容室のノウハウを身につけた演技だ。
実は自分も昔少しだけ仕事したことがあるので、彼女の
手つきにずーっと目がいっていたのだが、ほぼ完璧。
さっすが野ばらさんやわ~♪と皆が口々に言うのがイイ。
そして小池栄子。彼女が演じるみっちゃんが一番好きだ。
なんて正直で、どすこい系可愛い女なんだろうと思った。
男にフラレても、殴り飛ばされても、何度も恋がしたいと
彼女をはじめこの町の女たちは皆そんな感じなのだが^^;
その真っ直ぐな心意気が何とも心地よい。
この町の女は、頭でなくて心と身体で恋をしているのだ。
(でも○○○を連発するのはやめましょうね^^;)
さて、冒頭から清々しい感じの菅野美穂が演じるなおこ。
他の女たちから比べると^^;かなりおとなしめなキャラだが、
彼女もちゃんと恋をしていた。離婚して子供を抱え出戻り、
そんな境遇なのに、彼女は明るく淡々としている。
これは今つき合っている彼氏の存在があるからなんだな♪
と思って観ていたのだが…。
ほぼラストに近い後半で明かされるなおこの秘密。
あ、、と思った瞬間、今までのすべてが走馬灯となって
頭の中を巡っていった。このシーンの少し前で、
彼女が電話をかけながら、おいおい泣くシーンがある。
そのシーンを思いだして私は泣けた。そうだったのか。。
夫を亡くした池脇千鶴(ともちゃん)が、何ともいえない
表情をしたのも、みっちゃんがあんな風に言ったのも、
そうか、みんな知っていたからだったんだ。うぅ泣ける…。
あーだけど。
これを観たら、ますます女でよかったvと思えてきた。
懲りない人生だから笑いながら生きていけるんだよね。
また明日から頑張れそうだ。
(髪結いの亭主って昔よく言ったけど、今じゃ聞かないなぁ)