「こまどり姉妹を知らなくても楽しめますよ♪♪」こまどり姉妹がやって来る ヤァ!ヤァ!ヤァ! septakaさんの映画レビュー(感想・評価)
こまどり姉妹を知らなくても楽しめますよ♪♪
以前勤めていた職場の同僚が
「感動する映画みたいですよ」と推奨。
実際、私の耳にも、
どうやら面白いらしい、との情報が
届いておりましたので、観に行くこと決定!
ところが、単館で、
1日朝の1回しか上映されていない。
ちょっと早起きしてモーニングショーで鑑賞してきました。
劇場は
こまどり姉妹のファンらしき
御年配のかたに混ざり、評判を
聞きつけたのか、若いかたもいらっしゃいました。
★彡 ★彡
よくここまで赤裸々に人生を語れるなぁ。
それにしても波乱万丈な人生を歩まれたんだなぁ。
片岡秀子監督。
映画製作にあたり
3年間、こまどり姉妹を追い続けたそうです。
おそらく、その間に生まれた
信頼関係や安心感が、ここまで
率直に話してくれる環境を作り上げたのでしょう。
その内容については、
ネタバレになってしまいますので、
ここでは、敢えて伏せさせてもらいます。
“波乱万丈”
四字熟語で書けば簡単ですが、
その四文字では収まりきらないほど、
山あり谷ありの人生を送られていました。
それなのに、
「生きているって幸せね」と
満面に笑みを浮かべて口から、するりと出してしまう。
なんて素敵な人柄なんだろうと、
今作を観るまで、名前しか知りませんでしたが
あっという間に、ファンになってしまいました。
でも、帯に諭吉さんを挿すほどの
財力はありませんので、そこは許してください(苦笑)
◇ ◇
〈 歌が好きで歌手になったわけではない 〉
映画は、このフレーズから始まります。
戦中、終戦、貧困を極めた時代。
白黒映像も交えながら、昭和の時代が
こまどり姉妹の成長と共に映しだされます。
樺太、小樽、浅草。
昔懐かしい町並みの数々。
あの時代、そしてあの時代を
生き抜いた先人がいたからこそ、現在の日本があるわけです。
映画を観ながら、
こうやって映画を観られるなんて
なんて幸せなんだろうと、改めて幸せを噛みしめてしまいました。
★彡 ★彡
配給がアルタミラピクチャーズ。
そう『ウォーターボーイズ』を手がけた会社です。
こういった作品も手がけるのか、と意外な気がしました。
待合ロビーに、
同社の関係者がいらっしゃり、
今作鑑賞者のかたと話をされていました。
「朝1回。映画館もここだけですが、
おかげさまで、盛況でして、御年配のかただけでなく、
こまどり姉妹の名前も知らないと思う世代のかたまで、
ご覧になってもらっています。一度観てもらえれば、
面白いと言っていただける自信があります(キッパリ)」
若いかたでしたが、丁寧に、しかし熱っぽく話をしていました。
たしかに話をされたとおり、
こまどり姉妹を知らなくても、
生きるエネルギーを与えてくれる、
素敵なドキュメンタリー作品に仕上がっていました(笑顔)
あっ、そうそう。
作中にて、お二人が
塩ラーメンと醤油ラーメンを
あまりにも美味しそうに食べていましたので、
どうにも堪えきれず、鑑賞後、醤油ラーメンを食べてしまいました(苦笑)