劇場公開日 2009年11月21日

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「永ちゃんの永ちゃんによる永ちゃんのためのPV」E.YAZAWA ROCK ダース平太さんの映画レビュー(感想・評価)

2.5永ちゃんの永ちゃんによる永ちゃんのためのPV

2009年12月16日
PCから投稿
鑑賞方法:映画館

笑える

興奮

矢沢永吉という人物や彼の楽曲には実は興味はないのだが、矢沢永吉は果たしてフィクションなのか、それともノンフィクションなのか、という1点にだけ興味があったので前売り券を購入して鑑賞したのだがが・・・。

結論から言ってしまうと、永ちゃんの永ちゃんによる永ちゃんのためのプロモーションビデオの粋を出ない何とも退屈な作品だった。確かに矢沢永吉のキャラクターは立っているし、ライブ映像は迫力があって見応えあり。矢沢信者が熱狂する様子も楽しめる。

ただ、本作がドキュメンタリーを謳う以上、やはり矢沢永吉という人間の内面にもっと迫って欲しかった。だって、本作で間違いなく一番エモーショナルだったシーンは、終盤、矢沢自身が幼き日の貧窮からの脱却を目指して広島から一人で列車に飛び乗った日を回想するシーンだから。でもね、それも仕方ないと思う。それは矢沢自身が映画の監修をしているから。彼自身の格好いい部分しか見せてないのが残念なのだ。矢沢自身が監修していることに気がつかずにチケットを買った自分を責めたい。。

ダース平太