「感動しました」孤高のメス akkemamaさんの映画レビュー(感想・評価)
感動しました
医療制度の現場を描いたベストセラー小説の映画化。看護士をしていた母(夏川結衣)が亡くなり、遺品の日記を息子が読んでいく形で、物語が進行する。
冒頭からとてもリアルな肝臓手術のシーン。順天堂医大肝膵外科が医療監修をしているので、納得。医療現場を描いた映画としては、海堂尊原作の「チームバチスタの栄光」「ジェネラル・ルージュの凱旋」があるが、この映画はまったくタイプが違う。あくまでも真摯に、忠実に描写しているような感じがした。
命を救ってほしいと願う患者の家族、目の前にいる患者の命を救いたいという医師、医師の思いを叶えようとするスタッフ、なくなりかけている息子の命のともしびを誰かにつなぎたいと願う母の思い。それらが交差する大手術は、感動的だった。医療の問題も考えさせられるが、何より感動で胸がいっぱいになった。ラストもいい感じ。
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