「日本の臓器移植事情」孤高のメス 佐ぶさんの映画レビュー(感想・評価)
日本の臓器移植事情
日本独特の倫理観から、脳死=人の死として受け入れられず、日本では(腎臓以外の)臓器移植自体がなかなか広まらない状況が長く続いている。
この映画の舞台になっている昭和、法整備も出来ておらず移植をした医者が殺人罪に問われる事例もあったので、医療界全体が臓器移植に消極的だった。その時代の空気みたいなものを知らないと、決断の重さが伝わりにくいかもしれない。
気になったのは、当麻の孤高ぶりがあまり伝わってこない事。寡黙なキャラを映画の尺で表現するため看護婦の日記という方法を使っているものの、それでもまだ足りていないと感じる。
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