君の心臓の鼓動が聞こえる場所のレビュー・感想・評価
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役者の息吹が感じられます
演団キャラメルボックスの公演を映像化した作品。▼実際の公演では見るのが難しいと思われる、役者の額に流れる汗や細かな表情の変化を見ることができるのは映画館ならではと思いました。▼役者の熱が伝わってきて、後半は涙、涙でした。
生の舞台もみたかったよ~~~~~!!!!!
演劇集団キャラメルボックス。
学生時代から大好きな小劇場あがりの劇団。
上川隆也さんが所属している劇団。そういうと、
あっ、そうなのね、とわかりやすいかもしれません
(「CDTV」声優の石川寛美さんも同劇団所属)。
今回の公演、
実は実際の舞台に行こうと
チケット購入にはげみました。
ところが、行きたい日の空席は、
舞台を見づらい席ばかり。泣く泣くあきらめる。
ところが!
えっLive Spireでやるの!!
しかし新宿ピカデリー2週間公開を見逃す(泣)
と、完全にあきらモードだったのですが、
なんと丸の内東映②で1日1回ですが、まだ上映している。
うわぁ~、あの地下鉄の走行音が鳴り響く映画館か~~、
なんてブツクサ言わず(言っとるがな)慌てて駆けつけました。
劇場はガラガラかと思いきや、
意外にも私と同年代くらいの人を
中心に、半分以上は埋まっていました。
☆彡 ☆彡
結末が大方みえているんだけれども、
泣いちゃうんだよね。観に来れてよかった(笑顔)
キャラメルボックスの舞台を観ているから
結末が大方みえるのであって、キャラメルが
初めてのかたには、まったく先は読めないと思います。
ただ、初めてのかたには、
序盤で、キャラメル発声法?
大きくはる声と、やや誇張しすぎた所作に
慣れてもらう必要があります。そこで、引かずに、
グッと我慢をして下さい。そうすれば中盤以降、
作品世界に違和感なく、気持ちよくひたることができます。
今回、私がラッキーだったのは、
両隣がキャラメルボックスの観劇経験者だったこと。
今作、男性主役の西川浩幸さん。
キャラメルボックスの文鎮、いやいや重鎮ですが、
今書いた文章のような小ネタ、小変わりな動きで、
笑いをとりにきます。ただ、この笑いが、けっこう
身内うけのところがありまして、果たしてはじめて
観た人が笑えるのかどうか(苦笑)ラッキーと書いたのは
その部分で両隣の人も笑っていたんです。だから私も気兼ねなく笑える。
いやぁ、本当に助かりました。この場を借りて両隣にお礼を申し上げます(笑顔)
◇ ◇
①ひとみふたたび
②原作者が内容変更に怒る
③誰も脚本家の名前なんて見ていない
この3つ。私的には結構ツボでした。
①「七瀬ふたたび」
NHK木曜20時から蓮佛さんが主役で放送されていました。
このとき脚本を担当したのが今作を脚本した真柴あずきさん。
劇中設定さながらに初回と最終回の脚本を担当していたのは
はっきりと覚えていますが、2話か3話以降は別の人が
脚本を執筆されています。ちょっぴり自虐ネタっぽくて笑えました。
②「七瀬ふたたび」で本当に筒井康隆さんが激怒していたら、
こんな設定はできないでしょうから、完全に冗談だと思いますが(苦笑)
「スケバン刑事」パートⅢで打ち切られちゃいましたが、こちらは、
冗談でなく、本当に原作者が設定変更に激怒。だから打ち切られたと
語られています。いや~、怖いですな。本当に、こんなことがあるんです。
③案外、そうかもしれませんね。
キャラメルボックスファンでも、
「あっ、真柴さんが脚本なんだ!観よう!!」って人は少数でしょうから。
◇ ◇
「カレッジ・オブ・ザ・ウインド」(1992)
大好きなキャラメルボックスの舞台でビデオも購入するほど。
今作、それを思い出しました。
おそらく、この作品をご覧になられている人には、
これで、今作の大まかなイメージがつくはずです。
だから、序盤は少し心配していました。
終盤のクライマックスをどうするんだろうと。
でも、そんな心配は綺麗に吹っ飛ばされました。
クライマックス、おっさんダダ泣き。鼻水じゅるじゅる啜ってる。
そう、来ますか!の連続攻撃に、完全ノックアウトされちゃいました。
その最大の立役者は、
女性主役を演じた黒川智花さん。
ビックリしました。「プライド」(09)や
ドラマのときから滑舌が良すぎて浮き気味のところがありましたが(苦笑)、
ここまでお芝居が上手いとは・・・。なにに上手さを感じたかを書くと、
即ネタバレになるので書けないのですが・・・、うわっ、すげえよ、
この演技力!と思うと同時に落涙スタートの号砲が鳴り響きましたから。
「カレッジ・オブ・ザ・ウインド」で主役を務め
現在は退団されている町田久美子さんの再来か!そんな衝撃を受けました。
◇ ◇
「Xマスの奇蹟」東海テレビ制作の昼ドラ
大内康雄さん出演されています。キャラメルの
役者さんだったんですね。これにも驚きました。
ちなみに同ドラマと今作、
どうも似ているように感じるのは私だけでしょうか?
☆彡 ☆彡
こんなにも驚きや衝撃をもらいながらも
なにかもやもやが残る。一体、なんだろう。
あっ、わかった!
前説とカーテンコールがなかったからだ!!
それを見たけりゃ、舞台に来い
きっと、そういうことなんだろうな(苦笑)
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