「10年間楽しませてくれて、ありがとう!」ハリー・ポッターと死の秘宝 PART2 近大さんの映画レビュー(感想・評価)
10年間楽しませてくれて、ありがとう!
第1作を見たのが、2001年12月1日、公開初日。
(家に帰ったら、愛子様誕生ってやってたっけ…)
それから10年。
ほぼ毎年の様に我々を楽しませてくれた史上最強のファンタジーが、遂に完結。
10年の長きに渡って失速する事なく続いた事自体、魔法の様であり、映画史上屈指のシリーズだ。
PART2だけあって、序盤から怒濤の展開。
全く飽きない2時間半だった。
(個人的に、もう少し長くても良かったくらい)
まるで、“オールキャラクター大進撃”というくらい、シリーズを彩った面々が登場。
さすがに、全員に平等に見せ場がある訳ではないが、それでも皆、“ファミリー”なのだ。
その“ファミリー”の大黒柱でもあるハリー、ロン、ハーマイオニー、本当に成長した。
外見もそうだが、シリーズ当初は、誰か助けが居ないと数々の危機にも立ち向かえなかったが、今やもう、それぞれ自立して立ち向かえる程逞しくなった。
まさしく、子供から大人へ。
そしてこのシリーズには、もう一人、陰の主役が。
敵か味方かミステリアスな存在で居続けた、スネイプ。
今回、彼の真相が明らかになる。
原作を読んだ時から真相が明らかになるシーンが好きであり、映画でも思わず目頭が熱くなった。
時には心底憎たらしく、時には感動させる…これほど心揺さぶるのは、数多い登場人物の中でも、スネイプだけだろう。
それを見事に体現したアラン・リックマンも素晴らしい。
興奮、感動、魅力的な登場人物、迫力のVFXとアクション…映画の醍醐味満載で、フィナーレを迎える。
本当に10年間、楽しませてくれた。
シリーズに関わった全員に感謝。
そして、生みの親であるJ・K・ローリング女史の類い希な想像力に改めて敬服したい。