「『カティンの森』より、先に観るべきだったな・・・」誰がため septakaさんの映画レビュー(感想・評価)
『カティンの森』より、先に観るべきだったな・・・
2008年度
デンマークアカデミー賞5部門受賞
デンマーク国内最多動員数を記録
そんな宣伝文句に魅かれ行ってきました。
事前に知っていたのは、
ナチス・ドイツ占領時に
デンマーク国内でレジスタンス活動をした
実話に基づく2人の話。それだけ仕入れた上で上映開始を待ちました。
☆彡 ☆彡
観る順番が逆だったな
その分、衝撃は薄れちゃったな・・・
『カティンの森』1940年が舞台。
今作も、ナチス・ドイツ占領時ですから、時代が近く1944年。
『カティンの森』も実話に基づく作品のため、
どうしても比べてしまうんです。あの衝撃度と比較すると・・・。
◇ ◇
順番を忘れて
作品単体で観るようにしましょう。
実話ベースですし、
この史実は知りませんでしたので、衝撃作には違いありません。
殺害、暴力は肯定できませんが、
そうしなければ生きていけなかった、
その苦しみが、スクリーンから痛いほど伝わってきます。
“なんのため”
作中に、このセリフがよく出てきます。
“祖国万歳”
愛するデンマークのために、命をかけて戦い続けるのです。
◇ ◇
実は、この作品、
一筋縄ではいかないストーリーになっており、
ぶっちゃけ予告編も、わざとでしょうが正確な予告になっていません。
だから、これ以上書くと、
速攻で、ネタバレになってしまいます。
これから、ご鑑賞になる人に、
ひとつお伝えをするなら、登場してくる
人物たちの顔を、よく覚えておくようにしてください。
そうしないと、
終盤、なにがなんだか、
全然、わからなくなります。
☆彡 ☆彡
エンドロールが流れ始める前に、
主要登場人物の、その後が明かされます。
リーフレットを見ると
“デンマークでタブー視されていた史実”とありますが、
デンマーク国内で、大ヒットしたところをみると、国内の英雄であり、
そして、これを取り上げた映画作品は、今作が初めてだったということなのでしょう。
全国にて順次公開も決定しています。
もし2本鑑賞されるのであれば、
今作を鑑賞したあとに『カティンの森』をご鑑賞下さい。
残酷で、衝撃の136分。
また、ここに新たな史実が刻み込まれました。