劇場公開日 2009年12月19日

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「『カティンの森』より、先に観るべきだったな・・・」誰がため septakaさんの映画レビュー(感想・評価)

3.5『カティンの森』より、先に観るべきだったな・・・

2009年12月24日
PCから投稿
鑑賞方法:映画館

怖い

2008年度
デンマークアカデミー賞5部門受賞
デンマーク国内最多動員数を記録

そんな宣伝文句に魅かれ行ってきました。

事前に知っていたのは、
ナチス・ドイツ占領時に
デンマーク国内でレジスタンス活動をした
実話に基づく2人の話。それだけ仕入れた上で上映開始を待ちました。

☆彡     ☆彡

観る順番が逆だったな
その分、衝撃は薄れちゃったな・・・

『カティンの森』1940年が舞台。
今作も、ナチス・ドイツ占領時ですから、時代が近く1944年。

『カティンの森』も実話に基づく作品のため、
どうしても比べてしまうんです。あの衝撃度と比較すると・・・。

◇   ◇

順番を忘れて
作品単体で観るようにしましょう。

実話ベースですし、
この史実は知りませんでしたので、衝撃作には違いありません。

殺害、暴力は肯定できませんが、
そうしなければ生きていけなかった、
その苦しみが、スクリーンから痛いほど伝わってきます。

“なんのため”

作中に、このセリフがよく出てきます。

“祖国万歳”

愛するデンマークのために、命をかけて戦い続けるのです。

◇   ◇

実は、この作品、
一筋縄ではいかないストーリーになっており、
ぶっちゃけ予告編も、わざとでしょうが正確な予告になっていません。

だから、これ以上書くと、
速攻で、ネタバレになってしまいます。

これから、ご鑑賞になる人に、
ひとつお伝えをするなら、登場してくる
人物たちの顔を、よく覚えておくようにしてください。

そうしないと、
終盤、なにがなんだか、
全然、わからなくなります。

☆彡     ☆彡

エンドロールが流れ始める前に、
主要登場人物の、その後が明かされます。

リーフレットを見ると
“デンマークでタブー視されていた史実”とありますが、
デンマーク国内で、大ヒットしたところをみると、国内の英雄であり、
そして、これを取り上げた映画作品は、今作が初めてだったということなのでしょう。

全国にて順次公開も決定しています。

もし2本鑑賞されるのであれば、
今作を鑑賞したあとに『カティンの森』をご鑑賞下さい。

残酷で、衝撃の136分。
また、ここに新たな史実が刻み込まれました。

septaka