「348年の歴史。」パリ・オペラ座のすべて ハチコさんの映画レビュー(感想・評価)
348年の歴史。
地元の劇場はすっかりミニ・シアター化してきた^^;
しかし都内まで出ずして観られるのは案外有り難いv
こういうドキュメンタリーは苦手。という人も多いが、
私はけっこう好きだ。しかもバレエは特に(爆)
パリ・オペラ座…と聞いたら映画好きにはすぐ怪人が
浮かぶところだけど^^;その怪人が逃げ込んだ水路も
ちゃんと映してくれる。やはりあったんだー(喜)
淡々とエトワールたちの練習風景を映し、
オーナー監督らの経営会議、新人たちとの面接風景、
舞台シーンも数々あれど、どちらかというと前衛的な
モダンダンスが多く、クラシックはほとんど見られない。
そっちを期待して観に行くと肩透かし…かなぁ^^;
私もそもそもバレエそのものに詳しい訳ではないので、
なんか綺麗なダンスが見れるんだろうと思っていたら、
子供の頭にバケツのっけて血まみれになったりとか^^;
ホラーですか?と思うような演目にビックリ。
だがしかし、ダンサーたちの身体の動きは素晴らしい。
その筋肉を見ているだけでも見惚れてしまった。
幾度も幾度も繰り返す練習の中で、ベテランも息を
ゼーゼー言わせながら何度も挑戦を繰り返している。
確かに巧い。と思うダンサーは何度やっても巧いv
だがコーチたちはもっともっと上を目指させようとする。
40歳定年(マジッすか^^;)というバレエ人生の中で、
自他共に命一杯花を咲かせるぞ♪の心意気が凄い。
名門として348年もの間世界トップクラスを保ってきた、
自負があちらこちらで感じられるドキュメンタリーだ。
しかし私はオーナー達の、団員を大切に扱っている
仕事ぶりにも感嘆した。厳しいだけでなく受け入れる。
若手を育てる秘訣がオペラ座でも培われているのかと
意外な一面を見て、だからここまで位を保てたんだと
経営陣の努力にも目を見張る作品であった。
ただかなり長いので…事前トイレは必至^^;
(屋上でミツバチ飼育…。オペラ座でも!?やっていた)