劇場公開日 2010年9月4日

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「難しい話は抜きにして」BECK grassryuさんの映画レビュー(感想・評価)

4.0難しい話は抜きにして

2011年1月29日
PCから投稿
鑑賞方法:映画館

楽しい

興奮

ウッドストック、レットツェッペリン灼熱のライブ、ローリングストーンズギミーシェルター、…ライブ物は優れたアーティストが映画にするからかっこいいのであって、アフレコやらエアアクションでは伝わるわけがない、と思っていました、この歳にもなって。

大好きなダコダファニング主演でも、「ランナウェイズ」行くかどうか…、
迷っていました。

この映画に出会って、そんなおバカな偏見はきれいになくなりました。
とにかく全編ロック、ロック、に彩られ、素晴らしいアフレコ&エアアクション映画に仕立て上げられています。水嶋ヒロさんと桐谷健太さんの掛け合いも微妙にずれてて、これまたロック&ロックを醸し出します。
さすが堤監督、「trick」や「バカヤロー!私怒ってます」で魅せた映像の切れ、映像への抜群の切り貼りセンスが、ややもしなくても嘘くさくなりがちな虚構のライブムービーをものの見事に作品に昇華させました。

ストーリーも複雑じゃないので、肩の力を抜いて、余計なあらさがしや詮索はとりあえずよっこして、若者たちの躍動感あふれる動きとカメラワークを楽しみたい、そんな感じの1本です。

「ランナウェイズ」、フローリア・ジジスモンディという監督さんよく知らないのですが、ダコダファニング観たさに勇気を出して、行ってみようと思っています。

grassryu