パレード(2010)のレビュー・感想・評価
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藤原竜也が、好きなら…
藤原竜也がすきなので、星1つ多いです。
いつ、通り魔のミステリーが始まるのかと思っていたら、淡々と話が進み、犯人がえっって感じでした。
最後は、なんだかなぁでした。
最近こうゆう映画ない
林遣都ファンとしては見ることに勇気が必要でずっと避けてきた映画です。
ラスト犯人は意外でした。
それぞれの日常にやるせなさを感じたり、犯人も分かってゾッとするのですが、見終わったあとが重苦しくないです。気持ちを引きずる映画が最近多いので新鮮に感じました。
表面上だけの仲良しごっこの真意
隣人やそばにいる恋人、友達の、自分の知らない一面や裏側があるということをそれぞれの視点から描いた作品。
ルームシェアしている4人の男女。
仲よさげに見えるが、表面上だけ取り繕い、何を考えているかが読めない。
自堕落大学生の良介は好きだった先輩の彼女とやってしまい、二股をかけられている。
無職で日がな一日ふらふらしている琴美は人気俳優と付き合っていて、働かないのは呼び出しにすぐ答えられるようにするため。
未来は自称イラストレーターで、ゲイバーで呑んだくれては記憶をなくす日々。
直樹は映画の会社で世界と戦い、健康オタクでジョギングも欠かさない。
そこに得体の知れないサトルがやってくる。
突然現れて屈託ない感じで4人の中に入り込んできて、馴染んでいくが、その正体を怪しんだ直樹があとをつけると思ってもみなかった行動に出ていることがわかる。
実際は人畜無害そうな1番エリートの直樹の正体が明かされた時ゾッとするのかと思ったが、本当はみんなが"知って"いて、知っていてなお毎日同じように過ごしていることに恐怖を覚える。
原作の吉田修一のパレードは好きな作品なので、どんなもんか手を出しにくかったけれど、作品の中の温度感とか雰囲気をうまく映像に表現してくれていてよかった。
キャストも豪華で、それぞれの役柄に違和感なく入り込めた。特に香里奈はドラマなどではあまりよい評判がないイメージがあるが、こういった酔っ払っているシーンをやらせたら強いなと思った。
タイトルなし(ネタバレ)
現代の風景。
毎日会ってたり一緒に暮らしている友達でも、知らないことばっかり。
楽しく笑ってればそれでいい、できなければ出て行けばいいってやつ。
なんだかんだそれが居心地いいって、
分かる気がする。
前に1回見た時より、2回目見た今の方が内容にピンときた。
孤独な感じが伝わってきたな。
キャストがいいから内容暗くても楽しめる。
みんな演技うまい( ᵕ̈ )
ラストは衝撃な顔演技。
みんな、気づいているのに知らん顔して
楽しい空間を大事にしてる。
心の奥深い闇のところに刺さる作品だった。
ラスト10分のざわざわ
日本人らしい映画。こういう割り切った関係、上辺だけの付き合い。真実味のあるやり取りは無く、それぞれがそれぞれの世界に閉じこもる。上辺だけのパレード。足並み揃ってるのは見た目だけ。
なんとも不思議な話。5人それぞれが弱味を抱えて、出さまいとしてるけど、みんなそれに気付いてる。でも口には出さない。嫌なら出てけ、居たいなら笑っとけ。
はみ出し者はナオキだったわけで。世界を変えるために戦っても、勝ったところで先にあるのは一回り大きな世界。かわいそうとは思うけど、他人事には思えない。
ラスト10分、ぞわ〜っとなれる映画。
タイトルなし(ネタバレ)
人でルームシェアするところに、一人の男が住み始め、これまでの生活に少しずつ歪みが生じていく。変化ではなくユガミ。
一見したら家族のような雰囲気を出しながらも、それは表面的な付き合いで、みんな他の人に思いはあるが、いがみ合いや争いをおこすことなく、すごしている。
男が住み始めて、それまで家にうごめいていた見えない「モンスター」が動き始めるかのよう。
犯人探しというよりかは、都会の隣人も知らないようなサバサバした関係をルームシェアに持ち込んでいるような感じがした。
メイトの中の犯人もだいたい分かっているのに、誰も追及もしないし、何もなかったようかのよう。それを問題とも思わないような空気。
素を出しているように振る舞う怖さ。それが根底にありそう。
直輝がサトルを尾行する意味を知りたい。
男娼役って難しいとは思うけど、大変だねぇ。
メビウスの輪のうえで
原作が素晴らしすぎるので、その素晴らしさを全然活かせてないと思うけれど、別物としては○
ヤンキーだった真也と良介が実は仲良しなこととか
車の桃子の由来とか
琴ちゃんが丸山君から逃げ出してしまった過去とか
色んなことが描かれてなくて、残念
あとサトルが変態みたいに見えて、残念
パレードはそんな冷淡なルームシェアの話じゃなくて、もっと、優しくてあったかいものがたりだと思う
映画版では、直樹の苦しみが、1番ピンときた。
メビウスの輪みたいに進歩のない日々を生きてる中で、周りが自分を置いて進んでいく、焦燥感。
平凡なサラリーマンだって、十分偉いのに。
うわべだけの付き合いで、みんな傷ついていて、自分のことで精一杯で、でも、優しくなりたくて。
そんな5人の物語。
あとなんといっても音楽がよかった。思わず調べてしまうぐらい。
朝本浩文さん。素敵だった。
与えられた役割から降りることは出来ず、パレードは続く
2LDKのシェアハウスで共同生活を送る4人の男女。ある日、金髪の少年がこの共同生活に加わる。徐々に見えてくる共同生活の若者達の関係性。そこから見える現代社会の人間関係を描いた作品。
貫地谷しほり演じる琴美が、このシェアハウスについてこんな説明をするシーンがある。
「ここって、インターネットでいえばチャットや掲示板みたいなもんだから。嫌なら出ていけばいいし、居たいなら笑っていればいい」
この序盤の台詞が物語のキーワードだ。
彼らは、共同生活というパレードから抜けられず、止まらないメリーゴーランドから降りる事は許されない。例えば、彼らはそれぞれ「ここを出て行く」と決意を口にするが、次に現われるシーンではそんな決意を忘れたかのように居続ける。そして、ラストシーンの眼差しは、誰もこの共同生活から降りる事が許されない事を示唆している。彼らは、「嫌なら出て行けば良い」と言いながら、「笑顔で居続ける」ことを強要されているのだ。
彼らにとって共同生活のシェアハウスは、居心地の良い場所だ。
一般的には、その生活を維持するために、お互いを干渉し合わないというのが鉄則だと思われている。それが「チャットや掲示板」という言葉に象徴されている。しかし、本作の主要登場人物たちは、そんな一般的な解釈では表せない関係性を築いている。
彼らはけっして他人を詮索しないわけではない。
例えば、彼らは、人の出入りの多い隣りの部屋が何をしているか分からない。売春宿なのか、新興宗教なのか、あるいは占いの館なのか。しかしそれは、別の住人から見れば彼ら自身がそう見られている事でもある。要するに、好奇心旺盛な詮索好きの「世間」と彼らは同質なのだ。
だから彼らは、ある時は隣りの部屋に潜り込み、ある時は共同生活者が出かける後をつけ、ある時は個人が所有するビデオを勝手に見るなど、他人のプライバシーを覗き見る事を悪いと感じていない。
しかしけっして互いに踏み込むようなことはしない。なぜなら、居心地の良い共同生活にとって、彼らの人間的な本質は重要ではないからだ。
重要なのは、「与えられた役割」を演じ続ける事である。
楽天的に生きている役割を与えられた人間は、友人が死んだ悲しみを共同生活者には見せられずに、好きな女の前で嗚咽して泣く。アイドルに弄ばれているバカな女という役割を与えられた人間は、アイドルが自分に本気になればアイドルと別れる。レイプビデオを見て心を癒す、どこかエキセントリックな人間は、「虐待されて可愛そうな少年」という役割を与えられた人間に、突然攻撃的になり追い出す。そんな可哀想な少年という役割を与えられた人間は、部屋から出て行って数日を過ごし、女の気が済んだ頃合いに部屋に戻っていく。
だから、皆から頼られて相談を受ける立場の役割を担った人間は、殺人の衝動を抱えている自分をさらけ出すような事は、許されないのだ。
役割を与えられた者は、共同生活という名のパレードから外れることはできない。そうしてパレードは続いていく。
もうひと波乱
現代の若者の寄り集まりのような共同生活を行うナオキたちだが、若者らしくそれぞれ思う事を表に出さず、表面上穏やかに生活している。
ルームシェアの楽しさが、良い流れで映し出されていて、良い感じ。
最後どんでん返しがあるという触れ込みだが、その波乱にもうひと押しほしかった。
小説が原作という事で、小説ならば良い終わり方だったのかもしれないが、映画という媒体にはあまり合わない終わりだったのではないか?
しかし、満足で、飽きることなく見れたし、それぞれの人物の魅力的な部分も好きになれたし、良い映画でした。
列を乱すことの恐怖。
以前から気になっていた作品だったので、わりと近場で
観られて良かった~なんて思ってはみたのだけれど…。
まぁ…なんというのか、怖いうえに後味の悪いスリラー^^;
観終えてなるほど、そういうことか。と思わされると同時に
このタイトルってどういう意味なの?と考えてみたりする。
ちなみにいつも通り原作は読んでいない。
「パレード」って見ている方は楽しいものだが、遣っている
それぞれには隊列を乱さないため周囲に合わせるという
暗黙のルールがあるように思う。最後までその雰囲気を
損なわずに楽しく終えたいという使命感?のようなものが
今作では生活の中でおかしな連帯感を生み出したことで、
あの、こわ~い結末へと繋がっている気がするのである。
いや~なんだか^^;これからはパレードを見る度に今作を
思い出してしまって、暗鬱とした気分になったりして…x
確かにWOWOWが作りそうな話だなぁ、なんて思いつつ、
冒頭から何かあるんじゃないかの雰囲気がプンプン漂い
まったく目が離せなくなる。この人達、単なる共同生活
とはいえ、他人と関わっていないというわけでもないし、
一応親身に誰かの相談に乗ったりもしているので、特に
冷淡な印象は受けない。おかしな行動をとっているのも、
ある意味人間の二面性を映しているのであって、さほどの
違和感は受けなかった。そういう彼らのなんとな~く楽な
生活と並行して起こる連続暴行事件と男娼サトルの登場。
ここで何かが変わるのか?と思いきや、そうでもない^^;
行定勲の演出は、それぞれの人物紹介をしてはいくが、
その映像も深く切り込んだ彼らの内面を描くものではなく、
うわべの生態をサラリと見せていくので却ってそれが怖い。
演出までもがこの隊列から抜きんでようとしていないのだ。
昨今の人間付き合いとはこんな風に、とにかくストレスを
溜めずに他人と最低限の範囲で関わり、嫌な話や説教は
さておき、とりあえず楽しい話で盛り上がっておけばOK!
当たり障りない関係を保つことで自分を安定させなければ
やってらんないんだよ、こんな毎日。って…私にも分かる。
まさに職場での光景を観ているかのようだった(爆)
しかし、楽に見える生活にも次第にルールは確立される。
結局何処へいっても自分で自分をコントロールしなければ
生きていくのは困難だ。何かのジレンマで抑制が効かず、
こんな時こそ腹を割って自分を叱咤する人間が必要なのに
気付いたらそんな人間は1人もいない。こんな寂しい状況を
作りだす前にパレードを中断して考える必要があるのでは?
と注意を促してくれる作品だったようにも思う。
なにか大きな事件が起きてからでは、常に遅いのだから。
(林遣都、見事なイメチェンに成功。今回は夜の運動選手か)
今 そこにある パレード
―『パレード』
観る前までは、何かミステリー系の話かと勝手に思い込んでいました。
そんな話ではなかった、それよりもっと恐かった。
原作は読まずに行きました。
前から3列目のど真ん中。ちょっと首がつりそうになりながらも、
話に引き込まれ目が離せませんでした。
どこにでもいそうな若者たち。
どこかに実際にありそうな共同生活。
近くにいるのに遠い存在。
そんな5人の関係性に、現代人の姿を見ました。
そして、自分のすぐ近くにもパレードは存在するんじゃ・・・
と考えさせられました。
映画的にはメインの5人の演技が良いです。
普通に「こんな生活楽しそう」なんて思っちゃいます。
だからこそ観終わった後恐いんですが。
若手俳優ばかりですが観応えあります。テンポも良いです。
後から速攻で原作を手にしました。
原作を読んで、改めてこの映画は間違いない、と思いました。
大体原作が存在する作品の映画化で、原作を超える、または原作同様良いと思えるものは少ないんですが、
(もしかしたら観る前に原作を読んでいたら変わっていたかもしれませんが;)
原作をもう一度読み返したい、そして映画ももう一回観たい、
そう思わせてくれる作品です。
DVDが出たらもう一度、全てを知った上で観返したいと思います。
楽しくも恐い、そんな心境です。
見ざる 言わざる 聞かざる
う~ん、難しいなぁ
わかったような、わからないような
『今度は愛妻家』と同じ監督の作品とは思えないなぁ
~~~
エンドロール中、
なんともいえない
押し黙った重い空気に包まれていました。
客電点灯後、難解な作品のヒントが欲しくて
劇場に貼られていた雑誌などの切り取りを熟読しに行ったのですが、
同じような感情にとらわれた若者が多数いたようで、珍しいことに、
貼紙閲読待ちの列ができてしまうほどでした。
◇ ◇
4ヶ月間だけでしたが、
私は4名でルームシェアをした経験があります。
今作のように個人が独立した形でなく、
掃除係、洗濯係、料理係と担当を割り振って
朝食・夕食は、自然と同じ時間にとるようになっていました。
2勤1休の住み込みバイトでしたので、
日中、仕事の人は現場へ向かい、休みの人は、各々、自由行動をしていました。
住み込み場所が、伊勢神宮の内宮付近であり
移動するにも車がなかったため、上り下りの起伏が激しく
町の中心部にでるのも一苦労。当時は、近所にコンビニもなく
あるのは地域密着のスーパーだけ。腹をすかし定食屋によろうものなら
ペラペラのまだ中身が冷たいコロッケが平気な顔をして出てくる。さすがに
丼に指を突っ込んで、それを指摘すると「大丈夫、指熱くないから」と笑顔で
うどんを運んでくるオバちゃんはいませんでしたが(苦笑)
だから、仕事中以外の行動は、お互い干渉なし。
ただヒトツ決めたルールは、女性を連れ込まないこと、それだけ。
一つ屋根の下に4ヶ月間暮らしていたけれども、
私自身、干渉されるのは嫌だし、そのため自然な流れとして
同室の他の人に対しても「休みの日になにをしていたか」なんて
質問をすることもなく、まさに現在でいうならチャットルームのような暮らしを送っていました。
ルームシェア終了後に、
リーダー格の男性が、あるコンパニオンと
付き合いをしたくて、狙っていたことと
(そんなこと知らずに短期間だけど、私はその子とつきあっていた)、
フェミニン系の男性が、夜にホストの仕事をしていたこと、などを知った。
普通に驚いたふりをしたけれども、薄々気づいていたし、
気づかないふりをしていたほうが、お互い気を使わずに
生活できると思っていたから、シェア終了直後に、怒気を交え、
その期間中、なにもなかった先輩が、私に熱弁してきた姿には、
なにか別世界に浮遊しているようで、同調するよりも、むしろ憐れで仕方がなかった。
そんなパレードを歩んだ残りの3人とは
それっきり一度も会っていない。別に、会いたいとも思わない。
◇ ◇
今作を観ながら
そんな昔に思いを馳せた。
だとすると、
スクリーンに映っていないところを如何に見抜くか、
スクリーンに映っていない所になにを感じさせるか、
それが、今作にとっては、重要な鍵になるんじゃないのかな、と。
今作、
5人が5人、すべてを知っているかどうかは
さだかではないが、同じ空気を吸っていれば、
目には見えなくても、見えてきてしまうものはあるわけで、
「自分が治せないなら他人のかさぶたを剥がすな」ではないけれども、
相手のためでなく、自分のために、よからぬことをおよぼしそうなことは、
それがたとえ、社会通念上反することであったとしても、無意識か有意識かは
別にして、気づかないふりをする。だって、それが己の身を守ることだから。
☆彡 ☆彡
“現代の縮図”
そういうと簡単だけれども、
今作には人間の本質的な部分が描かれていると思う。
このような作品に若い世代を中心に、
8割も座席が埋まるのを素直に喜ぶべきなのかどうか、
よくわからない。そして、その8割のうち何割の人が、
今作を鑑賞して、なにか、ハンガーに引っ掛かるものがあったのか。
よくわかんなかったね
それだけで終わってしまっている人ばかりだと悲しい気もする。
ルームシェアをしているかどうかは別として、
人間、気づかないうちに、幾つかのパレードに参加しているのだと思う。
あなたは、隣の人が、どんな人間で、どんな職に就いている人か、知っていますか?
シュールな感じ
eiga.com様の試写会で鑑賞しました(^^)
ひとことで言うと面白かったです
初めの方は藤原のテンポ良いセリフが
良いツッコミの役割をしていて場内には多々笑い声が…(笑)
内容は、藤原・小出・香里奈・貫地谷の4人が
ルームシェアをしている所に、香里奈が林を連れて来る
連れて来た頃から、最近起こっていた女性連続暴行事件が収まる
もちろん女性連続暴行事件にスポットを当てているので、
犯人はこの5人の内の誰か…
途中で犯人が解るような事が起きます
観ている人は、どこの場面で犯人が解るか?も面白いですヨ
犯人を明かされるまで解らなかった人は、
また観たくなるんじゃないかな…
観終わってから思ったんだけど、
もしかしたら考えようによっては、ルームシェアではなく、
犯人1人だけで住んでいて、あとの人物は犯人の妄想?
とも取れるかもしれない
2時間程上映時間が有るのですが、登場人物は少ないです
少ないけど面白い
ただ、最後は違うセリフでも良かったんじゃないかな…
と思いました
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