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「ゆるいコンプラ」キューティ・バニー 津次郎さんの映画レビュー(感想・評価)
ゆるいコンプラ
ロストイントランスレーション(LIT)がお気にで20年の間たびたび見るのだがLITのアンナファリスの楽しさは多くの映画ファンにご同意いただけると思う。
映画のプロモーションで日本に来ているB級感の甚だしい俳優で、パリピまるだしな雰囲気でシーンをかっさらう。
軽薄であまり考えていないムードはファリスの独壇場で、ボブハリスとシャーロットのメランコリーに対峙する彼女のカラ元気は完全にLITの構成要素だった。
だがファリスはなんとなく大人の俳優に転換しなかった。
ヨハンソンにもエマストーンにも追い越された。学園ものを卒業したアマンダサイフリッドやウィノナライダーやレイチェルマクアダムスは成長にともなってきゃぴきゃぴした女子を脱却していったしミラクニスもオーブリープラザもやがてはマジな役をやったがファリスに与えられる役はいつでもパリピなのだった。
しかしLITのファリスが好きな人ならわかるはずだ。ああゆう粗忽な人物の演技ができる人ってのは頭がいいんだ。ファリスは何でもできるだろう。ティルダスウィントンみたいなことだってできるだろう。でも監督に起用されないので役が巡ってこない。結果頭打ち感がでてしまう。なぜ誰もファリスを使わないんだ。パリピじゃない演技だってできるのに。
この映画のファリスもいつもの常套なファリスで、すでに盛りをすぎたプレイボーイマガジンのモデル役。
いま見ると当時の狙いと趣がちがうがゼータの面々は楽しかった。2BrokeGirlsになる前のカットデニングスもいるんだ。
が、2023年現在15年前の映画で『頭の良すぎる女は嫌われるわ』てな台詞もあって既に世界はちがっている。旧弊なガバナンスを感じる映画だった。
ファリスはその後売れっ子どうしの均衡が崩れ、クリスプラットとも破局してしまったが何かの役をきっかけにゴールディホーンみたいなポジションに返り咲くと思っている。
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花火を大量に万引きして花火大会するIt Ends Tonightという印象的なミュージックビデオがあってそのThe All-American Rejectsのボーカルの人(Tyson Ritter)が出てた。あれ~なんかどっかで見た人だなあと思ってしらべて久しぶりにIt Ends Tonightを見たんだ。
When Darkness Turns to Light.It Ends Tonight.It Ends Tonight.・・・。