劇場公開日 2010年11月20日

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ゲゲゲの女房のレビュー・感想・評価

全25件中、21~25件目を表示

3.5朝ドラより好きだ。観たことなかったけど…

2011年2月20日
フィーチャーフォンから投稿
鑑賞方法:映画館

泣ける

笑える

幸せ

松下奈緒&向井理主演のNHKの朝ドラでお馴染みだが、私は今作の吹石一恵&宮藤官九郎コンビの方がお似合いの様に感じた。

そもそも生まれながら継続性が欠如している私は職場の昼食休憩中にチラ見する程度なため、比較するのは野暮な話だが…。

おどろおどろしい画風が全く受け入れられず、原稿料が貰えない事が日常茶飯事だった極貧生活に戸惑い、途方に暮れる妻。
片や、戦時中ラバウルで片腕を失った経験から、「生きているだけで幸せ。貧乏で死ぬ事はない」と飄々と笑う旦那。

貧乏生活に対する2人のギャップが面白くて、悲惨な空気が和らぎ、腐りかけのバナナを2人で食べる場面はほのぼのとすら感じた。

鬼太郎やぬらりひょん、小豆洗いetc.水木漫画のキャラクターが抜け出し、顔を出してくる奇妙な世界観も水木しげる独自の不思議な魅力を打ち出している。

子供もでき、尻に火がつくものの、一貫して自分の描きたい漫画以外のジャンルの依頼は断る頑固さが尚更、貧乏臭さに哀愁を呼び込む。

流行に取り残されるクイリエイターとその家族の悲喜劇。

見合いして、たった5日目で結婚した2人が、ヒモジい日々を一緒に耐え抜くために他人から夫婦へと仲を近づかざるを得ないってぇのも、何だか皮肉である。

『パルコフィクション』etc.突拍子もない作風で攻める奇才・鈴木卓彌の演出が、キテレツな水木ワールドをパワーアップさせていくが、背景を街並みを思いっ切り現代の風景のまま起用したのは、奇策を飛び越え、理解に苦しむ。

昭和30年代後半の東京という設定なのにも関わらず、普通に自販機置いてあったり、エコカーがビュンビュン走っていたりするのは、大胆不敵過ぎて観ているこっちが
「ゲゲゲ…」と発してしまった。

とことんシチュエーションにこだわった同時代の『三丁目の夕日』とは真逆に位置する中途半端な創り。

そういう不安定な風味も全て含めて愛すべき水木ワールドなのかもしれませんね。

…っと、無理やりまとめたところで、最後に短歌を一首。

『妖怪の 片腕に咲く 枯れバナナ 貧しくも描く 愛をボチ墓地…』
by全竜

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全竜

4.5淡々と進んでいって

2011年1月29日
PCから投稿
鑑賞方法:映画館

悲しい

時としてザッピングのような風情を醸し出しながらもやはり単純な順列で進行し、本当に淡々と淡々と流れていきます。
この淡々とした進行によって、次にどうなるんだろうかというワクワクどきどき感がいや増し、とても味わいのいい映画に仕上がりました。

このボードで指摘されているような映り込みもほとんど意識できなかったし(画面がセピアなので鈍感な僕には気がつかなかったのでしょうか)、吹石一恵の抑えていながら、それでいて時に貧乏に反発する強さ、貧乏から逃れたいすがりたいと心から希求しながらも故郷との圧倒的な距離の前に崩れてしまう弱さ、これらすべてが即物的・物理的な欲求であるため、とてもリアリティに溢れ、印象的でした。好演だったと思います。

宮藤官九郎いつもながらの怪演、かゆいところに痛いぐらいに手が届いてます、やはり名監督は名優なのだなぁと思いました。
オブジェのような妖怪も、エンドロール前のダンスも、北野武監督を意識したでしょうか、軽いアクセントになっていて、とても効果的だったと思います。

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grassryu

4.5貧乏と幸せ。

2010年12月5日
PCから投稿
鑑賞方法:映画館

泣ける

難しい

幸せ

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ハチコ

3.0妖怪水木

2010年11月27日
PCから投稿
鑑賞方法:映画館

基本TVドラマは観ない。
だから大河も朝ドラも観てない。
別に観ないと強い意志で決めているわけではない。
単発ならまだしも毎日毎週観続ける持久力はない。
朝ドラは奥様族がみるからイケメンでもいいが、
映画はもうちょいリアリティがほしい。
妖怪水木をやるには変人クドカンで合格か。
「質屋で流したことないです」「ハッハッハッ」
笑い方が妖怪水木らしかった。
貧乏以上餓死未満。ようするに極貧。
見合い結婚をした二人が「貧乏で命までとられない」
という極貧生活のなかで愛を育む物語。
目に見える妖怪である水木の存在感に比べると、
映画はどうしても貧弱になってしまう。

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ace

1.0イタメに合う

2010年11月5日
フィーチャーフォンから投稿
鑑賞方法:試写会

笑える

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yumuyumu
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