劇場公開日 2009年11月7日

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「「キサラギ」とは似て非なるもの」大洗にも星はふるなり マスター@だんだんさんの映画レビュー(感想・評価)

2.0「キサラギ」とは似て非なるもの

2009年11月15日
PCから投稿
鑑賞方法:映画館

笑える

単純

とある海の家を舞台に誰が本命なのかを解き明かしていく。季節は冬で、7人の登場人物以外、誰もやってこない。セットは海の家だけ。舞台を観ているとき、無意識に視覚をコントロールしてしまうが、そんな視点そのままのカメラワーク。役者たちの大袈裟な演技と台詞の言い回し。時折、挟み込む回想シーンが、映画的な幅と奥行きをもたらす。同じような手法の作品に「キサラギ」(2007)があるが、作り手の狙いが見え見えで鼻につく。展開も間延びしている。人物設定に意外性もなく、まったく似て非なるものだ。
ブスだ、ブスだと騒がれた猫田(ムロツヨシ)の彼女・ヨシミに興味を持つが、最後まで現れない。いっそのこと、可愛い江里子と超ブスのヨシミを、戸田恵梨香に二役させてラストに登場させたら、面白かっただろうに。
それなりに楽しめたが、どうしても「キサラギ」と比較しちゃうんだよねー。

マスター@だんだん