ゴールデンスランバー(2010)のレビュー・感想・評価
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仙台を舞台にした逃走劇
◯仙台が舞台
堺雅人が仙台市内を駆け回る。
仙台にいたことがあると、あーあそこ!となる。
◯伏線回収が見事
登場人物が言った言葉などが後に重要となる。
開幕のミスリードはやられた。
◯豪華な出演者
5、10分単位で新たな人物が登場する。
その全てが豪華。
△ご都合主義的な展開
指名手配犯となった主人公に初対面の人々が
協力するため、ご都合主義的な展開は
人を選ぶかも。
△黒幕はお咎めなし
結局黒幕には罰が下らず、
完全解決にはならないのでカタルシスは
弱いかも。
なかなかリズムが良い
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堺が旧友に呼び出され、車の中で睡眠薬で眠らされる。
それは国家レベルの大組織の仕業で、彼らは首相も暗殺。
そして警察上層部もグルになって、堺を犯人に陥れようとする。
堺は逃げたが、やがて拘束される。でも通り魔の浜田に助けられる。
何故か浜田はやたらと力を貸してくれるが、結局敵に殺される。
さらに排水溝の専門家・柄本や元彼女・竹内なども力を貸してくれる。
堺はTV局の立会いのもと逮捕される道を選択、カメラ前で真実を告白。
・・・しようとするが警察が放送を強制的に遮断する。
そして射殺されかけた堺だが、竹内が街中のマンホールに花火を仕掛けていた。
包囲した警察らがそれに目を奪われているスキに、堺はマンホールから逃亡。
結局偽の堺の死体が出たか警察の嘘か知らんけど、被疑者死亡扱いで事件完結。
そして堺は整形して生き延びた。
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全体にリズムが良いし連携が良くて面白い。俳優も良い。
でも花火のクダリはちょっと無理があり過ぎるわ。
花火がどれだけ金かかる思っとるねん。
しかもマンホールをつき抜けて打ち上げるし。通行人死ぬで?
それとみんな勘が良過ぎて以心伝心過ぎるのもちょっと苦しい。
日本版JFK
黒幕は海老沢副総理。実行犯は警察庁。 原作読めば分かるし中盤まで見れば結末が分かる。 それにしても、政治家の利権の犠牲者となって、 顔と名前を変えて第二の人生を生きるか、 不運を呪って本名のまま冤罪者として死ぬか、果たして…。
映画版は原作の第四部と第五部だけを映像化してるから、
ドラマ化したらさぞや盛り上がる内容だと思う。
ご都合主義的なストーリー。。
中村義洋監督の作品。
この監督の作品は観たコトないので、初鑑賞。
映画のトレーラー観た感じだと「ミステリー」っぽい作品。
・・なんだけど、見終わった直後の結論を言っておくと、全く面白くなかった。
まず、物語のジャンルとして、「ミステリー」ではない。
謎は謎のまま話が終わる。それは良いとして、自分がミステリーが好きなのは、ミステリーの場合脚本がしっかりしてないと物語として成立しないからだ。中途半端な脚本だと、細かいところで矛盾が起き、エンディングを迎える前に破綻する。なので、良作と駄作の違いがはっきりわかる。
ミステリー以外、特に人情話だと、ご都合主義的な展開ばかりでストーリーに脈絡が無く、観ててイラついてくることがある。この映画はまさにそれ。+コメディ要素も加わってるから、脚本の妙なんて期待できるわけもなく。。
さて、ここから先は少しネタばれ要素あり。。
まず最初の事件発端、首相暗殺なんて大事件が起こり、かつ主人公にその罪を周到に着せる計画でありながら、主人公があっさりと逃亡できるとこ。そして、通り魔犯人が都合良く協力してくれるとこ。何で協力してくれるのよ?しかも、何で漫画喫茶で都合よく隣にいるの??こいつ、主人公がピンチのときにほんと都合よく現れすぎだし。それと、最初の登場は何で車??こいつ自転車が行動手段じゃなかったっけ??
で、主人公の父親。都合よくあのタイミングで息子にTVメッセージ??くだらねぇ。。。ヒロインの行動も意味不明。別れた男なんだよね?しかも、良くわからん理由で。。「よくできました」で終わりそうって…なんじゃ、それ。。。
最後のオチもくだらない。
エレベーターで偶然出会うのはいいとして、これもまた都合良くヒロインの娘さんが「大変よくできました」のハンコ持ってる。何で持ってんの??
「ゴールデンスランバー」は「黄金のまどろみ」という意味とのこと。
なんとなーく、昔の思い出を引きずった30~40代の人間が、昔は良かったねー的なノリで作った映画(脚本)っぽい。ほんまにくだらない。。ちょっと前に流行った「三丁目の夕日」ブームみたい。。
こういう失望が続いて、徐々に邦画を観る気がなくなってくるんだよねぇ。。
もちろん、映画は人によって受け取り方も違うし、映画館の帰りで「面白かったね~」ってしゃべってる人達も居たので、それぞれ観た人が判断すればよい。
けど、自分としては全く評価に値しない映画だった。
映画というのは「何を期待するか?」で全く評価が変わってくる。
自分が映画に期待してるのは「話(脚本)の絶妙さ」。
「こう来たかーーっ!」と期待を裏切るような展開に楽しさを感じる。
期待は「ハッピーエンド」でもいいし、「役者の演技」でもいいし、「演出の新しさ」でもいい。それは観る人それぞれ。この映画に対しても、自分とは全く違う期待をもって観れば、面白いと感じることもあるんだろう。
(原作読んでれば、違う期待をもって観ただろうなーとも思うし。)
そのコトを改めて気付くきっかけになったという意味では、映画観た甲斐があったかもしれないな。
これは面白い終わり方だ!
最後は結局どうなったのか、死んだのかまだ生きているのかは、個人それぞれが違う解釈で良いという感じで良いと思った。堺雅人さんの演技も素晴らしい…あのなんとも言えない喪失感?凄いな〜
自宅(民間放送)にて鑑賞。オープニングとエンディングのカット揃えて...
自宅(民間放送)にて鑑賞。オープニングとエンディングのカット揃えていた。柄本明演じる“保土ヶ谷康志”が物語に絡み始める頃から寓意的になり興醒めしだす。整形後、伏線を順に消化する下りも展開が読めてしまい全体的にご都合主義的な印象が強く残る。恐らく版権の関係で使えなかったであろうタイトル曲はビートルズの方が数倍良かったと思う。ヒロイン“樋口晴子”役の竹内結子あざとい演技が鼻に付く。“佐々木一太郎”の香川照之も活かされておらず他作の方が魅力的。そんな中“小野一夫”役の劇団ひとりの演技が光っていた。55/100点。
・原作は知らないのですが、本作を観る限り、種明かしやソレを匂わす描写も弱い。一方、ハリウッドならこの先に黒幕への復讐へと繋がって行くと云った展開が多い。ハリウッド的展開に馴れてると、逃げ切る事だけに焦点を合わせた本作では、謂わば受動的なカタルシスしか得られず、物足りなく感じてしまう。
・鑑賞日:2011年10月1日(土)
愛すべきお人好し、逃げろ逃げまくれ!
"土曜プレミアム" で鑑賞(地上波初放送)。
原作(文庫版)は読了済みです。
原作の疾走感はそのままに映像になったことでダイナミックさがプラスされ、画面に目が釘付けでした。首相暗殺犯に仕立て上げられた普通の男。権力とマスコミに包囲され、理不尽な逃亡を余儀無くされる様がスリリングでした。
伊坂幸太郎原作作品らしい細やかな伏線とその回収が素晴らしい。その鮮やかさに痺れると共に、爽快感が堪らないと思いました。パズルのピースが嵌まっていく快感に似ています。
大学時代の友達。昔の恋人。行く先々で出会う人たち。主人公を取り巻く人々との絆が胸に迫って来ました。
生きていく上で人との関わり合いはめちゃくちゃ大事だと思いますが、それを改めて実感させられました。
※修正(2023/12/26)
原作に忠実に
韓国版を見て面白かったので、原作も読もうと思い、それならその前に日本版もと本を読む前に見た。なんと結末が違うという驚きと、韓国版が終始切ないやるせなさが漂い、人を信じることに焦点が当たっている対してこちらはコメディタッチが強くて、うっかり巻き込まれた悲劇で、本を読まなければ今一つ訳がわからない展開。本を読んでしまえば、前後がわかるけど、原作に忠実なあまり肝心なところが抜けちゃったという印象。とはいえ、本も欧米や南米の世知辛い物語をよく読んでる私には、主義主張のためでもなく、見返りもないのにこんな親切あるのかな?となかなか信じがたい人々の手助けが多くて納得はいかないものの、これが日本なのかと思ってみたり。日本の俳優も頑張っていたと思うけど、肝心の森田くんがあまりに担った役とかけ離れていた印象で今一つでした。エンターテイメントとしては韓国版の圧勝、かつ原作にある人々がそっくりそのまま出てきたような俳優たちがまた素晴らしかった。日本版は話は大きいのにこじんまりしていたな。
伊坂ワールドって感じ。 疑問点。 首相はなぜ殺された? なぜ犯人に...
伊坂ワールドって感じ。
疑問点。
首相はなぜ殺された?
なぜ犯人に仕立て上げられた?
ネットカフェで出会った女の正体は?
フードかぶった男の正体は?助けた目的は?
今までの伊坂作品では、ある程度疑問点が解決されていたのに、今回は全く解決していないのが残念。
たぶんそこは作品としては問題ではないとは思うがちょっと気になった。
犯人仕立て上げられた男が、大学の友達の助けを借りながら逃走しく。
そこには、「信頼」と「友情」が根底となった逃走劇。
意外と運送会社の同僚が事件に関係してたりして・・・。
犯人はだれかとか言う人はあっちへいってください
いけーーー!青柳屋!!!!!!
「誰が犯人か?」ってことではなく「誰が、犯人に仕立て上げられた男を救えるのか?」
実写化というのは基本酷評になりがちですが
これはその中でもよかった方だと思う。
原作読んでからみてもそれなりに楽しめた。
「信じてるんじゃない、知ってるんだ」と言ってくれるお父さん、
「だと思った」と書いてくれる元恋人、
「生きろ」と言い残す友人、
そして気まぐれに助けたキルオ…
登場人物がいい味だしてる。
中でもロック岩崎に反応してしまうのはしょうがないよね。
ロック岩崎、ロックだったぜ。
思い出を思い出しているとき
その思い出している人も思い出してるなんて素敵だ
みんなつながっている
「 人間の最大の武器は信頼ですから」
繋がっていくのがたまらない!
彼は走って、
大切な人たちに助けられて生き延びた。
かっこいいなああ!!
1人の人生と国家が戦って、引き分けだなんて、最高だなって。
伊坂さんの人が繋がっていくお話、本当に大好きです。
もうみんな大好きー!はー!よく出来ました!
突然犯人にされていることに気がつくところは良かったのだが
総合60点 ( ストーリー:50点|キャスト:70点|演出:65点|ビジュアル:70点|音楽:65点 )
最初は緊迫感があって面白いと思ったし期待は高まった。いきなり重大犯罪に巻き込まれてしまった青年の、何が起きたのかも分らないまま混乱し動揺しながらも、とにかく命の危険を感じて逃げ出す姿の描き方。それが本人目線に立っていて、本当にいったい何が起きたのか、これからどうすればいいのか、どうやって逃げればいいのか、まるで自分の身に何かが突然おきているかのように思えた。
だがその後はどんどん喜劇調の緩い話になっていく。いきなり通り魔が出てくるし、20年はほったらかしであったであろう車が簡単に動き出すしで、もう無茶苦茶。そもそも大勢の観ている前で、警察が容疑者とはいえ一市民を突然銃撃する。しかも散弾銃まで持ち出す。現代日本でこんなことをやっていたら、あっというまに映像記録を残されて大問題になるのでは。
物語も疑問を多く残す。何故主人公の青柳はオズワルド役に選ばれたのか。味方のいない孤独でもっと疑いやすくて怪しい身の上で、テロリストとかこの役に最適な人物なんて他にもいるでしょう。花火に使う黒色火薬を扱ったことがある程度の経験で、車を簡単に吹き飛ばす破壊力のあるラジコンヘリで運べる小型爆弾を作れるなんて無理です。首相を殺さなければならない動機もない。そもそも誰が何の目的で首相を殺そうとしたのかもわからないし、不自然な警察の行動が指摘もされない。花火一発くらいでみんなの目がそらされるし、携帯音楽プレーヤー程度で拳銃弾(警察用なので恐らく38口径)を防いでしまう。突っ込みどころには事欠かないし、敵の正体もわからないままの物語は中途半端。
好きになったきっかけの映画
濱田岳さんの役が一番好きで、印象的でした。「びっくりした?」の言い方とアクションシーンが大好きで、この映画で濱田岳さんを好きになりました。
犯罪サスペンスのような青春映画
あまり期待せずに観たけど、結構面白かった。「現代のオズワルド」にされた男の話…
花火が上がるクライマックスが今までの展開を忘れさせる位インパクト大。伊東四朗の父親役がよかった。
でも、結局謎が全て解けぬまま終わる辺りは「ケネディ暗殺」を模してるのだろうか?
次は自分???
出演者が豪華ですよね
特に永島敏行サン o( ̄▽ ̄)b グッ
もう少し暗くて深刻な映画なのかと思ったら
意外と軽いというか…明るい感じでした
堺サン演じる主人公のお父さんが
カメラの前で息子のことを語るシーンが
少しホロリとされたり
昔を振り返るシーンでは くすり( ̄w ̄)と笑わされたり
ただ…あの終わり方はどうだったのでしょう?
ラストシーンはベターだけどベストじゃないという
印象を受けてしまいました
まぁ総じて楽しい映画だったと思います
まだの方、観て損はない1作だと思いますw
興奮しながら観れた!
本当にこういう事があるのかと思うと怖い。
ただ、色んな人に支えられながら逃げ切るあたりは感動もの。
アイドルのマネージャーは整形の先生なのか?
まあそれはいいとして。
ラストシーンさちょっぴり切ない。
冒頭の意味深なシーンはこういう事やったのかと。
コメディ?
とにかく、テンポが悪い。
むかーしの回想が入ったり、
おかっぱ頭が入ってきたり、
前半、首相が暗殺されるまでの緊迫感は
めちゃめちゃよかったのに…
後半、なぜ、グダグダな逃走劇
とゆーか、ほとんど、逃走はしていないけれども…
主人公を襲う暗殺者なんて、もう、ほとんど、コメディーみたいな動きしかしてないし。
信じることは大切だと思うが
僕は、一番、この作品が信じられない。
信じることを忘れた人たちへ
「人間の最大の武器は信頼ですから」
主人公のこの言葉に全てが集約されている。
信じる者と信じない者。
この二極で物語は形成されている。
正確に言うと、信じる者を描くことでそれ以外を描いている。
そして「信頼」とは、当然ながら「その人間をどれだけ知っているか」という一点にのみ裏付けされている。
主人公を信じるのは、主人公をよく知っている人間のみということだ。
また彼が犯人でないことを知っているのは、この映画を見ている我々のみである。
うざったいくらいに差し込まれる回想シーンを通して、我々は彼を信じることもできる。
日頃第三者として様々な事件報道を耳にしている我々は、当然ながら加害者を信頼していない。
そして、ふと考える。
ある日自分の友人が加害者としてニュースで報じられたら、自分は友人の無実を信じることができるか?
恐らくできないだろう。
驚き、犯行に至った事情を推測するにとどまり、信じることを放棄するのではないか。
そういう意味では、甘ったるい映画とも言える。
しかし、逆に考えると、自分がいかに無防備に情報を信じ、人を信じることを放棄しているか、と問われる話でもある。
ただし、それは映画自体の面白さには直結していない。
そのため観賞後の満足感が少ないのも事実である。
もし、主人公を犯人として描き、我々一観客をも信じこませ、結果犯人ではないと裏切らせることができたならば…
映画という報道を観た僕は深く打ちのめされただろう。
モヤッとクスッと
あのー、謎が全然解けてないんですけどぉ~。
黒幕は?なぜ彼が?偽者は誰?
普通、ストーリー的には、逃げながらも真実を突き止めて真犯人を見つけ、めでたしめでたし。じゃないの?!何このモヤッと感。
まぁ、もし現実にこんなことがおきたら、あの選択しか生き残る道はないのかもしれないけど…。
ただ、途中ちょっと殺人鬼とのやりとりとか、マンホール花火とか、ラストの両親への書初め(?)とか、奥さんへのチクリとか、よくできましたのハンコとか、クスッとしたり、ウルッとしたり。
モヤッと感以外は、面白かった。
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