「キワモノ対決。」ダーク・シャドウ ハチコさんの映画レビュー(感想・評価)
キワモノ対決。
やっぱりジョニデはこういう役がよく似合うなぁー、と思う以外は、
ゴシック・ホラー・コメディ…になりきれない不完全な仕上がりで、
ヴァンパイアといっても、普通に男と女の愛憎劇に終始するお話。
だって、結局アレでしょ?
バーナバス・コリンズ、アナタが使用人を(魔女とは知らず)弄んだ
からいけないんじゃない^^;
その後、最愛の女に夢中になって怒りをかっちゃったんだものねぇx
それに魔女も魔女。
嫌われてるんだから…いい加減に諦めりゃいいのに。しつこい~x
まぁ~さすがに殺し方がリアルというかバンバン殺しちゃうんだけど
ヴァンパイアって、ああしないと死んじゃうんだものね…。
今作にC・G・モレッツが出ているのはナゼ?と思う皆様方には、
しっかり彼女の見せ場とその理由が描かれるのでラストまで辛抱を。
…ただまぁ、それがなんで必要?^^;というのはありますが。
魔女の呪いで生き埋めにされ、200年もの眠りから覚めたバーナバス。
1972年っていう(面白い)年代に甦り、カルチャーギャップに喘ぐのか
と思いきや、その辺はサラッと流されてゆく^^;
「唯一の財産は家族」という亡き父親の言葉をモットーに
御家復興のため、末裔たちと彼がタッグを組んで催しを始めるが、
そこへ当然、魔女が邪魔に入る。あの手この手で誘惑したり責めたり。
たまたま家庭教師で住み込んでいたビクトリアが亡き妻にソックリで、
彼はやっぱりそっちへ向いてしまうため^^;余計に魔女が暴れるハメに。
どこをとっても予定調和で(残酷シーンは多々あれど)
お話の盛り上がりに欠ける展開、、これは原版のドラマがそうなのか?
子供向けにするなら、思いっきりコメディにするとか、
大人向けにするなら、個々のキャラを整理してもっと観やすくするとか、
ジョニデの演技は確かに巧くて楽しめるんだけど、
それ以外の不完全さが否めず、予告で期待した面白味が半減する。
まぁバートンらしいといえば、バートンらしいんだけど^^;
最後のアレなんかねぇ、まるで奥さんに頭上がらない感じあるもんね。
しかし奥さんも、ジョニデに負けずキワモノ役がホント多いわね。
(A・クーパーが老体に鞭打って^^;素晴らしいステージ。盛り上げます)