エンジェル ウォーズのレビュー・感想・評価
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ミュージックビデオ映画。
凄まじいCGとアクションの数々、多様な世界観に、煌びやかな衣装で映像と音楽に定評のあるザックスナイダー監督ですが、なぜこの脚本を選んだのか。独創性溢れる撮影方法が売りなのはわかっていましたが、さすがに鬼才の監督でもこれほど中身の無い脚本を映像化するのは厳しかったと思わざるを得ない内容にとても残念です。
頭を1秒も使うことなくクライマックスまで坦々と進み、終わりがけにド派手なアクションがやっと終わり、ちょっと展開が面白くなったと思えばすぐにエンディング
ザックスナイダーの映像力とすごい制作費でないとここまで見れる程度にもなっていなかったと思うが、少々見誤ったかなと感じた作品だった。
内容は0.5星だが、美人揃いの出演者と映像美で星2つ
映像と音楽はいいんだけど、他は微妙。長いPVみたいな映画でした。
映像(特にアクションシーン)と音楽はすごくかっこよくて、それだけでけっこう楽しめるんだけど、元(現実の部分)がよくわからないのが問題かな?
映画というより、プロモーションビデオみたいな感じでした。
現実と夢、それに加えて夢のまた夢が交錯する映画なんだけど、現実世界の部分の描写がなさすぎです。
たぶん「カッコーの巣の上で」みたいな話なんだろうということが想像できるレベルで、ストーリーはないに等しい。
この映画の場合、映像と音楽は、全部現実世界の演出みたいなものなんだけど、演出だけ一人歩きしてるので、あまり頭の中に入ってこなかった。
現実世界は、かなり暗くて救いようがない感じで、あまり見たくないような気もするけど、ここを飛ばされてしまうと、映画じゃなくなってしまうような気がする。
1層(夢の部分)はいらないから、その分、現実世界と2層(夢のまた夢)の部分を厚くして、できれば3Dで撮ってほしかった。
ジャック・ブラックの腹を3Dにしてるより、どう考えてもこっちの方が3Dに合ってる。
キャスト的には、誰でも知ってるようなスターは出てなかったけど、きれいな女性がいっぱい出てきてよかった。
中でも一番きれいだったのは、最後に生き残る人かな?
こういう映画では、一番きれいな人が最後まで残ってもらわないと困る。
いろいろ意見があると思うけど、この部分は納得しました。
ザック版『ショーガール』
これ観た時に
『ショーガール』(バーホーベン監督)に似てるー!って思ったんだが
私より100万倍は映画に詳しい家人から
「バーホーベンはどうしようもなく実存。
ザックはどうしようもなく仮想。
全く違うでしょ」
と窘められたので、『ショーガール』と似てる説は一応取り下げたいと思う。
だが
どちらも「何かと戦っている女」を描いている点では同じだ。
『グロリア』『テルマ&ルイーズ』『エイリアン2』『ニキータ』『バイオハザード』など
「戦う女」を描いた映画は数あれど
『ショーガール』と『エンジェル ウォーズ』がその中で突出しているのは
「男目線で女の戦いを描くことを隠してない」ことだろうか。
(『テルマ&ルイーズ』はフェミニズムっぽく見せかけて男目線がチラツくのだが、そういう偽善的な所が無い。)
ある意味ものすごく正直に作ってある。
「オレ、オンナの気持ちなんてワカンナイしー」
と、突き放した感じが凄くイイ。
女による女のための女の戦いを描いた秀作『ゼロ・ダーク・サーティ』とは対極にあるが、
どちらも面白いと思う。
アニメでやるべきだったような・・・
「300」「ウォッチメン」のザックスナイダーさん監督の作品。
この二作品で見せた映像美は今回も健在で魅力的ではあります。しかし今回はどうも実写との融合がいまいちな感じがしてなります。女優たちがCGの中で妙に浮いていてとても違和感を覚えました。
あとアクションもなんだが拍子抜けな印象。「300」とかのような迫力やインパクトもあまり感じられなかったです。ここらへん期待してただけに残念です。
音楽がかっこいいという点は救いでしたが。
ストーリーは思ったほど悪くはなかったです。ただ序盤がやたら退屈でスローモーションを多様しすぎでぶっちゃけ長くて退屈です。
ただ未来を断ち切られた者たちの悲痛は少しながらも興味深い内容です。そんな中だからこそ妄想は少しでもその心を紛らわし前に進むことができるものだというのが感じられました。その方法をしなかったエンドロール中に出ていたあの男が真実を知った時、最初は卑劣なやつだと思っていたのですが憎めなくなりました。
そういった点ではこの映画の設定は割といいのではないかと思います。
この監督さんは映像にこだわるだけでなく意外とドラマに対して丁寧なので好きなのですが、今回は少し惜しい気がしました。
色々な要素が入り混じって
不意の一撃
少し時間が空いたので家で一人見ました。
なんだか豪華な声優陣がらしい人が吹き替えているということと、
タイトルからの勝手な妄想で
「コスプレ少女たちのアクションムービー」
だろうと、軽い気持ちで見たのが正直です。
しかし、終わってみれば主人公の置かれた状況に
気分がかなり落ちてしまうほどのものでした・・・
お話は
①精神病棟に強制的に入れられ数日後には手術。
↓
②娼館の世界からの脱出(妄想1)
↓
③ゲームのような世界での娼館から脱出するためのアイテム集め(妄想2)
主人公のベイビーは①から現実逃避のために妄想という手段を使い自分の中にある世界に入り込むわけなのですが
妄想のさらに妄想であるだろう③のアクションシーンを見ていても、その外の②や①の世界ではもっとむごいことがあるのだろうと考えると
アクションシーンでもなかなか気分が上がらないものがあります。
でも、アクションシーンでは少女たちのコスプレ衣装で銃をぶっ放すシーンなんて最高です、銃についているキーホルダーがちらっと映るシーンは萌えます(笑)5人組での連帯プレーがあれば最高に萌えたのですがね・・・惜しいような。
できるなら重工な設定を排除した軽い物語だったら
もっと楽しめたのかも知れませんね。
ラストはまさに原題の「Sucker Punch(不意の一撃)」でハッとなりました
酷評している人もいるようですが、僕は見てよかったです!!
スナイダー監督さすがだね!
やっとみれました「エンジェル ウォーズ」
新作だと高いやんw
準新作になるまで待ってましたww
やっぱりスナイダー監督
CGをフル活用して映像を見せてくれます!
アクションシーンはお得意のスローでかっこよく決まっていてさすがですね!
空想の世界での戦いなので 日本刀やマシンガン、ロボットにドラゴンと本当になんでもありの大バトルをしてくれました!
ストーリーはけっこう難しいです。 現実でのことを空想の世界での戦いで表しているという
例えば・・・ りんごを買いたいけどお金がない→空想の世界に入る→敵を倒してゴールに向かう→ゴールについて現実に戻る→りんごを盗んでる
という説明してもよくわからないと思います
もっと簡単な例えがあったかもw
ラストは驚かされます
「あら、そうきます?」みたいなw
僕はスナイダー監督が好きで
この作品もおもしろいと思います
けどもう少し長かったら
途中で飽きていたかもしれませんw
ある意味 時間はちょうどよかったんでは
ないでしょうか?
また、好き嫌いが大きくでる作品だと思うので
そこはわかってください
そして最後までよんでくれて
ありがとうございました\(^o^)/
評価不能
う〜ん…
雑感です
あの、見ておくべきだと。
内容が乏しすぎる
何が起こるかわからないヴァーチャルの世界で5人の少女が繰り広げる戦いは、それなりにゲーム感覚で楽しめる。
シャラマンの「エアベンダー」にも出てきたような寺院風のセットや、甲冑を身につけたモンスターに日本刀で対抗するなど全体に日本的なテイストが多く、さしずめ日本漫画を手本にしたコスプレ・アクションの実写版といったところか。
本当の主役は誰なのか? 自分はなんのための存在か? といった主題がチラツキはするが、もっぱら映画はベイビードールの空想世界を見せることに専念する。
終わってみれば、オープニングで舞台の幕が開いたことを思い出し、ベイビードールの存在そのものが架空の世界というオチに繋がる。
ワイズマン役のスコット・グレンが、ついつい浮き足立ちそうになる虚構の世界を渋く抑える。ベラ・ゴルスキーの落ち着いた色気と、オスカー・アイザックのあぶない非情さも画面を引き締めた。
ただ、内容が乏しすぎる。同じような展開の繰り返しで、いささか飽きる。
毎度ながら、原題より邦題の方がいい。
妄想の中の一筋の光
内へと籠もる巨大脳内世界
ザック・シュナイダー初のオリジナル脚本作品は、
彼のギーク(オタク)な趣向がこれでもかと詰め込まれた映画。
女の子、セーラー服、露出度高な戦闘服、
日本刀、近代兵器、サムライ、ナチ、ドラゴン、ロボット。
……な、なんてヤミ鍋な。
このギークな感じといい邦題といい、なんかこう……独りで観るには度胸がいる映画でした。
何はともあれ映画はアクション満載。どのアクションシーンも趣向が凝らされていてヒジョーに楽しい。
最初の戦闘シーンはマンガ的な、ダイナミックな構図と演出が見もの。
第二次世界大戦みたいな戦場でのシーンではCGばかりでなく、
生身でこなしたアクションをしっかり見せる点に好感が持てる。
中世ファンタジー世界のシーンは「『指輪物語』ですか?」とツッコミたくなるが、
中世世界+モンスター+近代兵器+日本刀と、ヤミ鍋度が最も高くて楽しい。
最後の戦闘シーンはシーンまるごとをワンカットぽく繋いで見せる大胆な演出。
監督お得意のクイック&スローを多用したアクションもバリバリ使い、
“これぞザック・シュナイダー!”なシーンに仕上がっている。
役者陣も頑張った。
主演のエミリー・ブラウニングをはじめ、
アクションのイメージが全く無いジェナ・マローンやアビー・コーニッシュも
怒涛の立ち回りを見せる。
あと、登場する度にイチイチ名言を残していく激シブ親父スコット・グレンが良い味。
「ああ、それからもうひとつ」って、あんた警視庁特命係かッ。
と、アクション映画としてはかなりの満足感を得られるのだが、
肝心の物語はけっこうダウナー。
この監督って、こういうなんだかスッキリしない話が好きですねえ。
最後のメッセージは『想像力は人生を生き抜く武器なんだ!』という事を
伝えたいんだと思ったが、これが僕には今ひとつ響かなかった。
それは多分、ヒロインのせいだ。
あれだけ悲惨な過去を抱えたヒロインなのに、その過去には冒頭でしか触れられない。
まるで彼女自身が過去を受け入れるのを拒んでいるかのようだ。
最後の展開も、彼女が内へ内へと籠もってしまっているような印象を受けないだろうか。
僕としては、ヒロインが想像力で辛い現実を受け入れ、それを打破するというよりは、
想像力を単なる逃避に使っているだけのような印象を受けたのだ。
それもそれでアリだとは思うが、ちょっと後ろ向き過ぎやしないかしらと感じた次第。
<2011/4/17鑑賞>
スコット・グレン良かったなぁ
近くの上映館だと吹き替え版ばかりで わざわざ遠くまで観に行ったのだが 期待どうり面白かったし 字幕版で観る価値はあった。
この手の作品をあまり深く考察しても 浮き上がってくるのは監督個人の志向性ばかりで あまり意味が無い事も多いが 前作 ウォチメンを観ても 上手いな~と シーンを上手く演出するな~処理してるな~と 感じさせられる。 映像の出来もそうだが シュチュエーションをどう客に理解させるか 客はあまり説明されすぎると バカにされた気になるものだ。 今作の究極の場面(いち演者のクネクネダンス)をアクションシーンで たとえたり 他にも色々しゃれていて面白いというか すれた映画好きには 丁度良い具合だった。 暗く残酷な文脈も メタ映画なので 実際にどのキャラが死んだ生きたとかの部分で どうこうも無い。 それよりも感動すべきは 監督の作家性の正しさだったような気がした。
ヒロインがブロンドにした理由
エンジェルの妄想が爆走!
そんなに期待はしていなかった。
でも、アクションは良かった。
自由を手に入れるため、賢者の教えに従って、地図、火、ナイフ、鍵のアイテムを集めようと、戦うエンジェル達。
その、≪地図≫や≪火≫などを手に入れるための、場面設定がとても良かった。
それぞれに、趣向を凝らし、いろいろな戦い方を見せてくれた。
ただ、緩慢な動きの時に、アクションに慣れていないな~と思えるシーンが2か所ほどあったのが残念。
冒頭のセリフなし・映像と音楽だけで描く、継父とのシーンも良かった。
何かを頑張ろうと思う時、こんなふうに妄想の中で自分を奮い立たせて、実際にやり遂げる、そんな方法も有りだな~、なんて教えてもらったようだ。
いつか、頑張らないといけない時に、この方法を試してみよう!
薄幸な少女たちの物語はほろ苦く切ない。
ザック・スナイダー監督は、黒澤明監督のサムライものから、ヤマト、AKIRA、攻殻機動隊と日本のカルチャーが大好きだそうです。
へそ出しの黒いセーラー服に日本刀って、BLOOD THE LAST VAMPIREのヒロイン小夜に似てる…これはザック監督がわざわざ日本のイラストレーター寺田克也氏にデザインを依頼したとか。でも、ザック監督の妄想世界のヒロインはツインテールの金髪美少女。ヒロイン・ベイビードール演じるエミリー・ブラウニングも決めポーズでセーラームーンの月野うさぎの真似をしたとか。ほかにも日本風寺院の賢者、大魔神武者、…999も!?と日本趣味満載で楽しい。
精神病院に押し込められた美少女たちが自由になるために思い描く妄想世界。それは「インセプション」にも似た二層三層構造となってる。アイテムを手に入れるためにこなすミッションはゲームそのもの。音楽に合わせて展開されるド派手なCGアクションはミュージックビデオのようでもある。
もっとおバカでハッピーなお話かと思っていたのですが、薄幸な少女たちの物語はほろ苦く最後も切ない。
確かに「エンジェル」達の「ウォーズ」でしたが・・・
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