「これがアメリカの時代劇だ!」ローン・レンジャー CYNDYさんの映画レビュー(感想・評価)
これがアメリカの時代劇だ!
時代劇。
世界の時代劇は多様だ。
チョンマゲにチャンバラのステロタイプだけが時代劇ではない。
パイレーツオブカリビアンも然り。17世紀の時代コスプレ劇だし。
同じ監督さんが今度は西部開拓時代でという流れはとても自然ですね。
然り然り。
パイレーツオブカリビアンの最初のヒットの鍵は「不死」をテーマにしたどんでん返し。
シリーズ全て面白いけれど第一作のあの爽快などんでん返しはもはや二度と味合うことができていない。
なにせ「ネタバレ」だからね。
6センス★パートⅡなんて無理だもんね。
そういう意味で、今回のローン★レンジャーは日本でなじみが薄いけれどCMやwebで探すとインディアン=トントは悪霊ハンターで不死なんだとか、主人公のローンレンジャーが死から蘇ったとか・・・。
ふむふむ、これは挑戦ですね。
ゴア・ヴァビンスキーは「不死」・「時代劇」・「ディズニー」の3つのキーワードで挑む訳です。
そして。
テーマへの挑戦が意味するものは・・・。
非常に面白グーです。この作品。
笑えるし、泣けるし、頑張ってるし、しっかりしてる。
時代劇だから時代を考えたコスプレ・人物・背景・・・。
時代劇のキャラクターは、その時代の経済・政治を背負いますから。
というわけで結構な死人もでますし、血も流れます。
そういう戦争をしていた時代。大きな権益が目の前にある時代だったのです。
ローンレンジャーのことはよくわかりませんが、彼が誕生する背景は全てオマージュとして取り込んでいます。(webで下調べした限りは。)
兄の死、セリフに再生、マスク、テーマソング等々・・・。
そして挑戦。
ご覧になればわかることですが・・・。
トレーラー画像は全て前振り。
あれだけの迫力で、トレーラーは重要なシーンではありません・・・。
そこから先は劇場で。
二度目ですがあえて言います。
与えられたテーマへの挑戦。
あと、ディズニー。
真の「万人向け」はとても配慮のいる作業。
流行だからと二番煎じを適当にアレンジすることとは違います。
さまざまな時代のさまざまな人々を取り込んだ上に、予算と時間の中で破綻のない映像をつなぐのは難しい作業です。
妻は一言。
あー面白かった!
知らない人ばっかだったね(笑)
ジョニデのギャラ高いからかな(笑)
恐るべしマイダーリン!
webニュースにジョニデギャラ減額合意のニュースあり。
艱難辛苦を乗り越えた作品のようです。
ヘレナボナムカーター好きな妻。
しかも名前の響きだけで・・・。
恐るべしマイダーリンです。
これだけのいい映画なのに余りの酷評の多さ。
どれだけ日本人は映画を見る目がないのか悲しくなります。
製作者ジェリーブラッカイマー曰く。
「観客が気に入れば続編もあり!」
映画なんですから、続編が決まってから「あれが伏線」なんて簡単なはず。
パイレーツオブカリビアンは5が決定、ILMはルーカスの手から離れてディズニーのものになりエピソード7製作が胎動。
続編万歳!
夢はかなう。難しいのは願いを抱き続けること。
魔法の国のビジョナリーカンパニー、ディズニーは常に進化し続け、皆様に夢と希望をお届けします。