「1つの未来のカタチとして。」サロゲート you-sanさんの映画レビュー(感想・評価)
1つの未来のカタチとして。
人間が知的生命体を操る。
最近、こういう設定の映画あったなーなんて思ってたら、
アバターと同じ設定だったんですよねー・・・。
感想いきます!
世界観としてはgood!!
人の生活レベルは、ほとんど現代と同じ。
ただ決定的に違うのは、サロゲートと呼ばれる人型ロボットが、
人間に成り代わって地上を闊歩していること。
ある意味、理想の世界です。
人間は、サロゲートにより不死身の肉体を持ち、(事故にあってもロボットが傷つくだけで、操縦者には影響が無い)容姿を自由に変えることができる。
人が皆、理想に肉体を持てる。そんな世界。
ただ、その世界はすごく無機質で、生気は感じられない。
人はサロゲートに依存(傾向は人それぞれバラバラだが、先進国の人間のほとんどがサロゲートを利用している)しており、主人公もその1人。
主人公は過去に息子を無くし、その辛い過去からか妻は重度のサロゲート依存症に陥ってしまっている。その容姿・性格からは愛していた頃の妻の面影は感じられない。
妻は、生活のほとんどをサロゲートで過ごす。本来の姿だと、一歩も部屋の外から出る事はなかった(食事はビタミン剤で最低限を補っている)。主人公が見かける妻は、いつもサロゲートの姿だった。
主人公はある事件をキッカケに、サロゲートの使用をやめる。
そうして彼は気づく。その無機質な世界に。
サロゲートから覗く世界と、自分自身の目で覗く世界は全くの別物だった。
そこから、いつものブルースウィルスの活劇が始まる。
正常な世界を、家庭を取り戻すために戦うのだ。
世界観は非常に良い。
主人公が世界を救う描写は、少々陳腐に感じてしまうが、
家庭環境が正常になっていく過程は非常に魅力的だ。
こちらに重視した物語なら、もっと楽しめただろう。
評価ランクもB+なんかじゃないはずだ。
1つの未来のカタチとして鑑賞してはいかがだろうか?