「メーターは親友なんだろ?、どうして変われって言ったんだい?」カーズ2 shimoさんの映画レビュー(感想・評価)
メーターは親友なんだろ?、どうして変われって言ったんだい?
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映画「カーズ2」(ジョン・ラセター監督)から。
夏休みの子どもたちを対象にした映画上映会で鑑賞したが、
作品はスピード感溢れ、大騒ぎしている子どもたちとともに
画面に釘付けとなってしまった。(汗)
ただ、その分だけ大切な「台詞」が聴きずらかったのは事実。
DVDで観直すことも考えたが、暗闇で残したメモを頼りに
場面を思い出しながら、レビューを書こうとしたら、
意外と、大人を意識した作品であることがわかった。
「擬人化」と言うより「擬車化」した天才レーシングカーの
マックィーンと、おんぼろレッカー車メーターの珍コンビを通して
「友情」の大切さを語っているようにも見える。
メーターのドジな行為に振り回されて、疲れ果てたマックィーンが、
今のままではダメだ、これから世界のレースに参戦するためにも
ちゃんと礼儀正しくできるよう変われ、と罵倒する。
しかし、それでも変わらないメーターに呆れて、遂に離れ離れに。
そんな時、ある仲間(車)が、天才レーシングカーに語りかける。
「メーターは親友なんだろ?、どうして変われって言ったんだい?」
親友なら、親友の全てを受け入れてあげればいいじゃないか、
そんなアドバイスをするシーンが、心に残った。
(早く仲直りしなさい)「友情より大切な喧嘩なんてないから」と。
アニメとはいえ、胸が熱くなるシーンであった。
そんな天才の悩みも知らず、親友のメーターは天才が大好き。
マックイーンがぶつかって出来た凹みだらけの車体を修理もせず、
「この凹みは宝だもの」と誰にでも言い切れる車同士の友情関係。
これはやっぱり、大人に向けた作品だな。
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