劇場公開日 2010年7月23日

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「複雑で独特な設定と高質な映像」インセプション Cape Godさんの映画レビュー(感想・評価)

4.0複雑で独特な設定と高質な映像

2013年3月3日
PCから投稿
鑑賞方法:CS/BS/ケーブル

知的

難しい

総合:80点
ストーリー:75
キャスト:80
演出:85
ビジュアル:85
音楽:70

 まずは冒頭に登場するかつての安土城かというような豪華絢爛な日本の城の内装に驚かされた。CGでどんな映像でも作れる時代になったとはいえ、どんな映像を作りそれをどう撮影するかは製作者の感覚と想像力と技術力に大きく依存する。この映画ではそれがかなり良く出来ていて、実写とCGとのバランスとカメラワークが絶妙であった。どこまでがセットなのかわからないが、部屋の作りから家具まで細かなところまで作り上げられていた。無重力の場面はセットそのものを回転されて撮影したらしいが、本当に無重力のようだった。
 それから夢の中に現実を作り上げるという複雑な設定が興味をかきたてた。独特な世界観であるので理解するのが簡単ではないのだが、それでも「マトリックス」「攻殻機動隊」を見たことがある人には大まかな部分は理解できたのではないだろうか。人間の精神世界は宇宙と同じくらい未知の世界だとも言われているので、それを探索していくのは面白い。

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Cape God