「シャッフル、リバース、タイムラグ」インセプション マクガフィンさんの映画レビュー(感想・評価)
シャッフル、リバース、タイムラグ
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初めて劇場で観たノーランフィルム。
衝撃だった。
クリストファー・ノーランの緻密な脚本と計算されつくした映像に控えめな演出、ハンス・ジマーの重厚な音楽、豪華俳優陣の名演。全てが完璧に絡みあっていた。
ストーリーは確かに難解だが、メメント、フォロウィングに比べればわかりやすい。
終わりに限りなく近いシーンを冒頭に持ってくるノーラン特有の編集から前情報なしで始まる「抜き取り」
でまずこれがただの娯楽作品じゃないことがわかる、始まってわすが5分で主要キャラの半分が登場し、意味不明な会話を交わし、少し奇妙な世界で銃撃戦が始まるのだ。ほとんどの観客はここで置いてきぼりをくらう。
エレン・ペイジの登場によってやや話の流れは優しくなるが、インセプションの説明などで気が抜けない。
「植え付け」が始まっても話についていけてなかったら、続きを観たところで、意味がない。
フォロウィングでは時系列シャッフル、メメントでは逆再生を駆使してきた、ノーランがこの作品では時間差を使ってきた。
第一層と第二層の時間差を使って繰り広げられるアクションは斬新としか言いようがない。
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