劇場公開日 2010年7月23日

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「ノーランの“夢”のプロジェクト」インセプション SAOSHIーTONYさんの映画レビュー(感想・評価)

4.0ノーランの“夢”のプロジェクト

2011年1月19日
PCから投稿
鑑賞方法:DVD/BD

楽しい

興奮

知的

映画館で1度観て以来、久々にブルーレイで観ました。劇場で観た時は作品の中で“虚夢”や“潜在意識”等の難しい言葉が出てくる上、ペースが速すぎてついていけませんでした。しかし、今回は大丈夫でした。この作品の良さと悪さをばっちり見つけることが出来ました。(便利ですね。停止ボタン)

主人公の名はドン コブ。彼はある日斉藤と呼ばれる男からある男の中に夢へと入り込みあるアイディアをインプットしてほしいと頼まれ数人のグループと共にその男の夢の世界へと入っていきます。

注目は豪華キャスト陣の演技とクリストファー ノーラン監督が作る物語と世界観です。キャストの演技に関しては申し分ありません。ディカプリオを初めエレン ペイジ、ジョセフ ゴードン レヴィット、トム ハーディ、渡辺 謙、キリアン マーフィそして、物語の鍵となる人物を演じるマリオン コテイヤールとキャスト陣の演技は安定感があり素晴らしかったです。特に目立った人はいませんが全員良かったです。それから、クリストファー ノーラン監督の作り上げた作品の世界観は見事でした。夢の世界のレベル1からレベル4(?)全てが完璧に作られていて最高でした。特に印象的だったのはレベル2のホテルアレは綺麗でしたね。あそこでのファイトシーンが1番印象に残りました。

ただ残念な事にこの作品には欠点もあります。1つはディカプリオとペイジがレベル4(?)でマリオン コティアール演じる奥さんと再会する場面。あそこはあの二人の演技合戦に集中してほしかったですね。私としてはいちいちレベル3で起こっている銃撃戦はどうでもよかったです。それからもう一つはエンディング。コブが現実世界に戻れたという綺麗なエンディングでよかったのですが、その代わり空港ターミナルでは人が大勢観てるはアレが回っているはで終わってしまいとても残念でした。ノーランは観ている観客を混乱させたかったのでしょうか?まったくわかりません。

しかし、良作です。まだ観てない方は是非!と言ってもこの時点ではもう観てない人の方が少ないんでしょうかね。

SAOSHIーTONY