「もう少し削っても・・・」インセプション よしさんの映画レビュー(感想・評価)
もう少し削っても・・・
潜在意識から違法に情報をかすめ取るグループが、逆に情報を埋め込むというミッションに挑む物語。
レオナルド・ディカプリオと渡辺謙が共演したSFサスペンスです。
渡辺謙が、「日本人の渡辺」ではなく「渡辺」でキャスティングされているのが凄いですね。
映画は、困難なミッションへのチャレンジをメインストーリーに、主人公と既に亡くなった妻との交流を絡めて進みます。
特にクライマックスは畳みかけるアクションと緊迫感。限られた時間の中での攻防に、手に汗を握ります。
また、映像の迫力は驚嘆です。アカデミー賞を受賞したことも頷けるクォリティです。
ただ、長い・・・時間にして2時間28分。SFアクションにこの時間は厳し過ぎる。
設定はしっかりと煮詰めているのでしょうが、特にクライマックス近くのスピード感で全てを理解するのは難しく、勢いで見終わった印象になったのも少しマイナス。
設定を少し削り、時間を少し短くすれば、より観やすくなったように思えます。
個人的に、「設定でどうにでもなる」と感じてしまう映画は少し苦手なので私的評価は標準点にしましたが、十分に楽しめる映画だったと思います。
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