「エレン・ペイジは男性だった」インセプション ジョニーデブさんの映画レビュー(感想・評価)
エレン・ペイジは男性だった
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最初、エレン・ペイジが出てきたときにミスキャストではないかと思った。
映画の中の人物としても(夢の中の造形を作るのは年とったら貫禄のある人物をイメージした)、キャストの大役としても(当時の若手ならジェニファー・ローレンスあたりが敵役だったかも)、若きエレン・ペイジで良いのか?ミスキャストではないか?彼女は青春映画の主演ならわかるが、この映画でのキーポイントとなる役柄にはふさわしくないような気がしていた。だが、次第にストーリーが進んでいくうちに、それはまったくの杞憂であったことがわかってくる。また同時に、彼女に感情移入してしまっている自分がいた。そして、この映画をきっかけに彼女のファンになったのである。
ちなみに、彼女は最近自分がトランスジェンダーであることを公表して、名前をエリオット・ペイジという男性名に改名したようである(2020年)。
それはともかく、映画はストーリーそのものも、ちょっと複雑ではあるが面白いし、なんといっても夢の中の映像は驚嘆に値する。さすがノーラン監督だと思った。ノーラン監督以外にこんな映像を作れる監督はいない。もしスタンリー・キューブリックが生きていたら作れたかもしれないが(笑)。
ある記事でノーラン監督は、最も影響を受けた映画として「007」シリーズを挙げていたが、この映画の雪山での戦闘シーンは、「ユア・アイズ・オンリー」へのオーマージュかな?
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