「「最も強い寄生生物は、アイディアだ」 映画の冒頭で主人公コブが述べ...」インセプション tataさんの映画レビュー(感想・評価)
「最も強い寄生生物は、アイディアだ」 映画の冒頭で主人公コブが述べ...
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「最も強い寄生生物は、アイディアだ」
映画の冒頭で主人公コブが述べるように、そのアイディアが自身のオリジナルではなかったとしても、一度植え付けられたアイディアを振り払うことは容易ではない。
これは人が夢を夢と自覚することの不可能さも表している。
中盤からラストシーンまで、4から5つの夢(世界)が同時進行で物語を形成している。
そのために、物語の全体像を理解することは非常に難しくなっているが、それ故に引き込まれる世界構造を構築している。
ラストシーンが示唆することは、こういった設定の物語ではありがちではあるが、主人公の意図的な行動である可能性もあるため、とても哲学的なシーンとしてとらえることができると思われる。
我思う故に我あり、である。コブはあの世界を選択したのではないだろうか。
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