「あまりの心地よさにうっとり」プール プチャミさんの映画レビュー(感想・評価)
あまりの心地よさにうっとり
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すっかり仕事の疲れが抜け、うとうとしてしまうくらい気持ちいい映画でした。チェンマイの田舎の風景と、ゆっくり流れるタイ時間。
この制作チームがタイを撮るとこうなるんだ・・といった楽しみもあり、
「かもめ食堂」「めがね」に続き、今回も何度か見てしまうだろう、と。
そして、微笑みの国タイを代表する少年ビーがたまらなくかわいい。
家族というテーマのせつない部分も、前向きに捉えられて、
見終わった後はなんだかすっきりしている自分がいました。
「人と人はいつも一緒にいることだけがいいことかはわからない。」
さよがやっと京子へ思いを打ち明け大人になっていく姿に、映画では語られなかった親としての京子の気持ちもなんとなく見えた気がしました。
いろんな親子や家族の形があって、どれも同じ形ではないから。
大事なのは離れていても相手を想う気持ちを持っていることですね。
それにしても、京子や菊子のように生きてみたい。
すききらいで物事を決めるのは社会的にNGでも人間的にはOKだと思う。
自由に思ったままに生きることが難しいと感じている内はまだまだかな。
全体的に流れるアコースティックの音色がずっと残っていて、音楽も素敵です。
ハンバートハンバートも然ることながら小林聡美さんの歌声も同じくらいシーンにマッチしていてビックリしました。
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