「キャラクターの表情や動きの滑らかさ、豊富さ」コララインとボタンの魔女 3D αさんの映画レビュー(感想・評価)
キャラクターの表情や動きの滑らかさ、豊富さ
『ナイトメアー・ビフォア・クリスマス』ではティム・バートンらしさがいっぱい出ていたヘンリー・セリックが、バートンから離れて作ったファンタジー。『ナイトメアー』にもあったダークさは、もともとこの人ももっていたんですね。目だけボタンの人形が動くとか、実は想像してみるとちょっと怖い。
製作に相当な年月をかけているそうですが、それも納得。ストップモーションアニメなんだけど、まるでCGアニメを見ているようなキャラクターの表情や動きの滑らかさ、豊富さ。それでいて、人形のもつかわいらしさや温もりが伝わってくる。日本人アーティストの上杉氏が手がけたという美術も秀逸。
個人的に3D映画はあまり好きではないんですが、この映画は3Dが一番面白く感じられました。まるで人形たちが生きている世界に入り込んだかのよう。とはいえ、やっぱり画面が暗くなってしまうのが残念ですが……。実写映画よりも、こういうストップモーションアニメのほうが、3Dは適しているのではと思いました。
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