チャーリー・バートレットの男子トイレ相談室のレビュー・感想・評価
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タイトルで評価しないで! (良い映画です☆)
邦題が悪いと思います。 『男子トイレ相談室』なんて… だから皆“録画スルー”して 観てないでしょう(wowo〇で 何度か放送されてます)。。 でも、おバカだけど 中身のある映画ですよ、ある意味。。
セレブ高校生チャーリーは、周りの注目を集めることばかり考える イマドキの男の子。 無茶ばかりする彼だけど、それには理由が…
コメディですが、ドラマもあります。 そして 意外とよいキャスティングです。
主人公チャーリーを演じた アントン・イルチェン。 『ターミネーター4』で キーパーソンとなる【マーカス】を演じた彼。 個人的に注目してる 若手俳優です。 始まりは“ノー天気な高校生”というイメージですが、ストーリーが進むにつれて 「あら、そうだったの…」と チャーリーを気遣ってしまう感じ。 そこが アントンの演技力なのだと思います。 特別ハンサムなわけでもないけれど、なんだか気になる存在。 ご両親が ロシア出身(アントンもロシア生まれ)で、アメリカへ移民したのだそうです (それで 名前がユニークなのね☆)
チャーリーが転校した先の校長先生を演じているのが ロバート・ダウニー・ジュニア。 はい、『アイアンマン』です。 最近は ヒット映画に出演しまくって 名実ともに売れてる彼、この映画でも いい演技してますよ。 大昔に 『Less Than Zero』という映画でロバートを観て 衝撃を受けたものの、薬物使用で逮捕されたのを聞いて ガッカリ→ 気にも留めていなかったのですが 見事に復活してくれましたね!(実は ロバートの名前を見て、この映画を録画しました、笑) “アルコール中毒の校長先生”を いつもよりトーンを下げて好演☆
チャーリーのママを演じた ホープ・デイビス。 「どこかで見たことあるんだけどなぁ…」と 気になりながら観ていたら 思いだしました! 『プルーフ・オブ・マイ・ライフ』で グウィネス・パルトロウの 世話焼きお姉ちゃんを演じてた人でした。 今回は パッパラパーのセレブ・ママ。 キレイに歳を重ねている女優さんです☆
邦題の “男子トイレ”シーンももちろんですが、皆の相談役になるまでのチャーリーと その後の成長をたどるシーンも 重要なので タイトルは『チャーリー・バートレット』のみで!!
ドタバタばかりと思いきや
ドタバタばかりかと思いきや、緩急のバランス絶妙の、良くできた映画でした。
かなりな展開も下品にならないキャスティングがお見事。
アントン・イェルチンの、元気だけど繊細なチャーリーが良かったです。ローティーンの息子は、不良のマーフィーを面白がってました。
若い人が楽しめ共感でき、米でヒットは納得です。
大人も苦笑いしながら観た方が良いかも。子供じみたオトナが、本当はどんなに子供に御迷惑かけてるか。
大人のせいでモラトリアムを終了した青春
「40歳の童貞男」や「無ケーカクの命中男」「寝取られ男のラブバカンス」など、今や青春を語るのは思春期を過ぎたオッサンばかりである。で、本来青春を語るベキ高校生は逆に大人になる事を余儀なくされ、そのアンビバレンツな立ち位置に苦悩するハメになったのである。
本作では新しい学園ヒーロー像が提示される。
気兼ねの無い話相手で、適当な向精神薬を売ってくれる同級生。モグリの精神科医でプッシャーこそが今の高校生活に風穴を開ける存在であると。ドラッグはもはやハイになるためと言うよりも、真っ当と言われる人間関係を築くための安定剤として服用される。
ある種、カタキ役として登場する校長が「再会の街/ブライトライツ・ビッグシティ」で当時の若者の成れの果てを象徴的に演じたロバート・ダウニーJRであるのは意図的なキャスティングである。
当時の青春スターが未だにモラトリアムを延長している今、00年代の高校生を象徴する1本であり、歴史的なポジションムービーとなる傑作。
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