「欲を言えば、もう少し丁寧に描いて欲しかったかな〜」ゲスト(2009) m@yu-chan-nelさんの映画レビュー(感想・評価)
欲を言えば、もう少し丁寧に描いて欲しかったかな〜
なんかこれ大分前に観たな説(笑)。
エリザベス・バンクスが妙に若いのと、エミリー・ブラウニングや彼氏もやたら若いなぁと思ったら、結構前の作品でした(笑)。
すっかり忘れての鑑賞だったけど、これ韓国映画「箪笥」のリメイクなんだ。
「箪笥」自体、もう20年近く??前に観ただけで睡魔と戦いながら意味が分かんない作品だな…って記憶しかないんだけど(今観たらまた違う印象かも知れないけど…)。
母親が焼死したことによるトラウマで、精神病院に入院していたアナ(エミリー・ブラウニング)。退院することになり家族の住む家へ帰るが、そこには父の新しい恋人のレイチェル(エリザベス・バンクス)が。
姉のアレックスも レイチェルに対して敵対心を燃やし、二人でレイチェルに探りを入れるが…。
恐らく、アナは母親の焼死が原因で 精神に異常をきたしてしまい 身の回りのことを全て自分の都合の良いように解釈をすることで、次々と犯罪に手を染める結果になってしまったと。
結局は、病院に入院している時に 向かいの病室にいた患者に 散々聞かされた話が根底にあって、心身共に弱っていたアナは思い込みと妄想の波に飲み込まれたってことなんだろう。アレックスの怒りに満ちた感情も、そこにアナ自身を投影していた訳で。
ただ、良く解らないのが父親との関係かな。
母の住む別宅が火事になったのも、直接では無いにしても 元々はアナのレイチェルに対する怒りから。
今回惨劇が起きたのは、レイチェルに対する不信感+しつこい程聞かされた殺人鬼の話が重なって妄想に囚われてた訳だけど、最後に警察車両の中から父を凝視するアナ。なんとなくその眼が「あなたの為にやったのよ」みたいな眼だったんだけど…。その割には父親との親密な関係性は描かれていなかったし、ちょっとその辺りをもう少し丁寧に描いてれば尚良かったかも。
ってことで「箪笥」よりは全然解りやすいので、そういう意味では面白かった(と思います)です。
明けましておめでとうございます。
『箪笥』もそうなんですけど、しばらくすると真実を忘れてしまいました。
自分のレビューにけっこうネタバレ気味に書いてあるのにもかかわらず・・・です。自分で読み直してもわからん(笑)