「こんなにハラハラする映画中々ない」チェイサー(2008) Movieアパートさんの映画レビュー(感想・評価)
こんなにハラハラする映画中々ない
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元々何回見たか分からないぐらい好きだが今更になり感想をまとめる
寡作ではあるものの全作とてつもないパワーで満ち溢れているナホンジンの一作目。
ぶっ飛んだ韓国映画は数あれど、この映画はやはりその中でも最上級に凄い。
最も素晴らしい点は端的にいうと 次どうなるのか、次の瞬間何が起こるのか というほとばしるハラハラ だろう。
何回見ても鳥肌が立つのは 主人公側 と 犯人側 で別れて展開されていたストーリーが突如交わるあの車の衝突シーン! 音の使い方とか間合いとかもうとにかく全てがワンダフル過ぎる。
二つの切り離された物語が一つになり映画がドライブし出した瞬間のカタルシスはまさに 映画のマジック と言える。
サイコキラーの正体を追う主人公 という、そこまでの話から観客が予想していた物語構造が崩れ去って以降はもうとにかく どーなんの! どーなっちゃうの! というハラハラヒヤヒヤパワーが溢れて出てもーうたまらん!
犯人が警察署でツラツラと脈略もなく自白し出すところとかも本当に度肝を抜かれる。
テンポの悪い映画だとここで
犯人の正体に気がつかない警察と信じてもらえない主人公
みたいな構図で引っ張りそうなものを、そういう ダルい 展開に行かずにグイグイ行くのも本当に好み。
そしてヒヤヒヤがピークに達した先に待ち受ける
最も勘弁してほしい展開
の数々の切れ味も最高で
韓国ノワールここにあり!!
という佇まいは圧巻の一言。
ナホンジンはせめて3年に一本ぐらいは作ってほしいものです。
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