ユキとニナのレビュー・感想・評価
全2件を表示
サギソウは絶滅危惧種で、絶対に沖縄には咲いていない
日本に行く事を決めたのなら、2週間もフランスに一人にさせておくべきではない。いったい、ユキを誰に預けると言うのだ?!だから、日本人のアイデンティティを揶揄されるのだ。フランス人の旦那が嫌でフランスを離れるんだから、子供を即刻父親から離すべきだ。残念な事だが、嫌な旦那であっても、ユキはオヤジの血を引いている。
また、この年齢の少女を使うのは反則で、あと半年をすれば、状況が大きく変わってくる。こんな哀れな態度を取らない。反抗する。恨む。トラウマを生む。
因みに、フランス人よりも日本人の方が離婚率は高い。三組に一組が離婚をしている。つまり、この母親は日本に行ってもシングルマザーのままである可能性が高いと言う事。その覚悟があるなら、たとえ2週間であっても、ユキを父親のところへは置かない。
『日本に住みたくない』日本人が聞かされたくないセリフ。
日本人なら誰でもその言葉に嫌悪感を感じる。
そして、日本は地震等の災害が多い。フランスよりもね。しかし、フランスも日本も原子力大国は変わらない。だから、ユキの日本に住みたくないって気持ちもなまじっか間違いとは言えないかもしれない。
この映画は2009年の映画。筋書き通りなら
彼女はこの2年後に大災害に直面する事になる。話す言葉に関西訛りがない事と、建物の形状からユキの母親は、東日本のどこかの出身の可能性が高い。さて、沖縄の音楽が流れるが、色々疑問点から、沖縄とは考えにくい。
さて、彼女は、現在もこの日本のド田舎で生活できているのだろうか?
今年の年始も含めて、言うまでもなく、日本は災害が多い国だ。そして、サギソウの様に大和民族は絶滅にひんしている。
大人になるための自然。
新たな試みに彩られた、不思議な作品だった。
簡単な場面設定とアドリブ演技で成り立った映画。
子供たちの演技がかなりの自然体で(当り前だけど)
作られた不自然さがないのが見所だが、
普通に演じられてきた演技というのに観慣れていると、
素の方が不自然に感じられてしまうのが面白い。
両親の離婚。というかなりドラマチックなテーマだが、
印象的な音楽を流すでもなく、わざとらしい台詞もなく、
もし普通の子供だったら、こんな時どんな反応をする?
という、ちょっと自分や子供達に当てはめてみたくなる
映像や感情面の描かれた、そんな作品である。
フランス人と日本人の間に生まれたユキは、母の離婚に
伴い、慣れ親しんだフランスを去り、母親の実家がある
日本へ連れて行かれることになる。親友の二ナ(面白いv)
と別れたくないし、第一知らない国になど行きたくない。
既に両親が離婚している二ナは、この事件を自分の悲劇
と同様に捉え(あるよな~きっとこういうの)なんとか二人で
ユキの両親を仲直りさせられないかと手紙を書いてみる。
子供たちの真意に号泣する母だが、そこは大人の問題。
父母の溝が埋まることはなく、日本に連れて行かれそうに
なったユキは、二ナとともに家出を決行する。。。
なんかすごく、ありえそうな話だ^^;
そして家出なんかも、子供なら即やりそうなことだ。
考えられる全ての範疇を出ていない展開であるのだが、
なぜかこの子たちの「悲痛なのに明るい行動力」に
こちらまで励まされてしまうのだ。子供って、すごい。
勝手な行動をとっているのは、まったく大人の方である。
後半のフランスと日本の「森」でのシーンから、やや話は
ファンタジー化してくるが、双方の良いところを見せようと
気張ったら、ああなってしまったんだろうか…^^;
ともあれ、どちらの世界にも馴染めるのはやはり子供だ。
大人になると、まず頭で考えてしまう。
アドリブを要求されても、そこまでの経験上、どう反応し、
どう動けば良いのかは、おおよそ見当がつく。
だからアドリブが笑いや演技として成立してしまい、
流れを損なわない面白さを生み出せたりもするが、
例えば動物や子供相手ではなかなかそうはいかない。
母親の号泣や、友人との対立、一人ぼっちでのシーン、
ユキの即興演技そのものが彼女の成長と重なってくる。
あぁ…そうか。子供ってこうやって大人になったんだ。
かつて自分も経験したことなのに(立場は違えど^^;)
すっかり忘れてしまっていたあの頃の「素」晴らしさを
もう一度画面から発して体感させてくれる作品なのだ。
(お婆ちゃんと子供達、今時あんな??という懐かしさ^^;)
全2件を表示