「合戦とWar 黒電話とスパコン 寿命と生誕」サマーウォーズ プリキュア星うたを評価するために作ったアカ2さんの映画レビュー(感想・評価)
合戦とWar 黒電話とスパコン 寿命と生誕
終始隙のない映画。夏だけでなく、仮想世界、青春、家族、友達、この全てのジャンルでの最高傑作。
両極な二項対立をいくつも盛り込む話の作り方は、比較を通じて温度差や概念を感じる一般的な人間の感じ方に向けて、傑作を作る一番確かな方法だと再び思った。
第一波のインフラへのイタズラを防いだのは栄おばあちゃんと彼女が育んできた絆の力です。その後本当にラブマシーンを倒すのには、カズマと夏希とシンジ、じゃなかつた健二が主に貢献してたようで、そのお膳立てをしていたのはCPU、電力、氷、ミリ波レーダー、等大人の男であり、あんたならできる、と言ってくれた栄おばあちゃんであり、飯を拵えた女性陣であり、健二にアカウントを新規作成してあげた佐久間であり、花札でアカウントを預けた世界中の人であるという形で、絆を描いていると感じました。
ストーリーをかなり知っている上での再度の鑑賞だったためか、子どもの頃よりだいぶ怖くない映画と感じた。
もっとラブマシーンは、遠慮なく人命を奪うようなキャラだと思っていたが。思い返してみれば、美しいハッピーエンドのためにか、人は一人も死んでいない。 栄おばあちゃんは医師の人を信じて、寿命という認識。
確かに死なれてもスッキリはしなかったかも。
世界中の原子力発電所のシステムを暴走させて、爆破するタイムリミットだったと子どもの頃から思っていたが、それで世界中の人間が人質になっているのかと思ったが、あくまで原子力発電所のうちのどれかにあらわしが落ちるだけだったか。
日頃やってる最善と同じか。何回も見てて知っていると、どんなに素晴らしいものなのに感想らしい感想が浮かばない。
というか、悲しいかな映画というものそのものをパターンのうちに収めてしまったのだろう。
起承転結のストーリーライン、キャラクターデザイン、声当て、そういうものの枠にせっかく多くの人の手が入った、それも大神作に分類されるサマーウォーズを納め込んでしまう。
分析するためには、記憶するためには、そういう見方の方が良いけど。全部を知ってるパターンや、知らないパターンが来たらそれを知るパターンに納めてったら、心が動かないったらない…自分のパターンに落とし込むと、全てが自分という一点の中にあって動かない。 違いを感じて刺激を感じる、極が無くなってしまう。
キングカズマが、邪魔するなああああと殴るシーンでの風の量には大満足。
花札も役を揃えるたび椅子がボコッと殴られるのも迫力満点。
逆にそこ以外の4DX演出が足りない…!
俺の求める4DX体験は、ガルパン最終章4話の3倍〜4倍、つまり盛れば盛るほど良い。サマーウォーズでは時間単位ではガルパン4章の1/3.5程度しかなかった。
小説で読んだ時、地の文で、開発者の侘助に捨てられたラブマシーンは愛に飢えていて、だから人のアカウントを吸って人を理解しようと、知識欲とかいうけど、一番知りたかったのは愛だったとそのために行動していたAIだと記憶していたが、映画ではそうとは語られてなかったのか。
ストーリーは本当に最高ありがとうございます。4DXの感想は、特殊演出量もっと増やして、今の10倍は欲しい。 音響は左右と後ろと上との音量がもっと欲しかったかな…つい昨日8/31土に家でスピーカーを掘り出してきて、斜め前と斜め後ろから挟み込んで音を聞いているから、それと比べてすら立体音響で劣っている。
人生難しいものだ…学習しないと最善の努力はできない、けど学習しようとするほど自分の中という一点の中に全てを納め込んで、刺激的な部分を使って刺激を感じられなくなってしまう。