「ノー・スピリット。」ザ・スピリット ハチコさんの映画レビュー(感想・評価)
ノー・スピリット。
ウィル・アイズナーの原作なんて、もちろん読んでない^^;
フランク・ミラー。という理由だけで観に行ったのだが、
その前に数々のレビューで、惨澹な作品らしいと分かった。
で、実際に観てみたら、確かにその通り!(爆)
まるで睡眠導入剤をスクリーンから頒布させているような、
さらに飲んでいた鼻炎薬が効き始めた?私もウツウツと…
いや。これは何というか…。
面白い・つまらないは、多分ヒトそれぞれなんだろう作品。
こういうのにハマるヒトもいて、おかしくはないと思う。
美人も多く出ているしねぇ。意味なく主人公と絡むしねぇ。
時折盛り込まれたギャグの小ささや寒さにもめげず、
サミュエルは嬉々揚々とオクトパスを演じちゃってるから、
口のはさみようもない。って感じ?
しかし最近のサミュエル、ノーマルな役がこなくなった^^;
F・ミラー独特の斬新な映像美。赤を基調とした躍動感。
これで主人公がもっと強くてカッコ良かったら(顔以外で)
れっきとしたヒーローもんになりそうな気もするんだけど…
冒頭から「この街」が彼女だ。なんて言っちゃうくらいなら、
その不死身な身体をもっと使え!的な身体能力の低さと、
目に余る陽気な佇まいが緊張感を見事に掻き消している。
G・マクトもE・メンデスも、それなりにビジュアル的に美♪
ではあるので、スカヨハと合わせてそっち系で楽しむとか。
1時間40分弱を乗り切る方法が、多分いろいろあると思う。
…どうでもいい話なのだが(いや、よくもないか)
私の観たシネコンでは、入口のポスターが間違ってて(爆)
なんと「ROOKIES」になっていた。でもって、そのあと続々と
お爺さん達が入ってきたので、これ、マズいんじゃない?と
心配していたのだが、ちゃんと観ていた人が何人かはいた。
エ?いるんだ?ファンが。(しかも高齢者だ!)に驚きつつ、
あんがい美と健康にいい作品なのかもしれない。と思って、
「長寿と繁栄を!」とバルカン的挨拶を心で唱えてしまった。
(まったくスピリットに欠ける感想なのでマスク付けときます)