「踏みつけてきた」おとうと Kjさんの映画レビュー(感想・評価)
踏みつけてきた
抱えきれないような近親者をどのように社会が抱えることができるかという問いかけ。現政権の自助・共助・公助という言葉もあるが、小日向文世が都合よくいてくれて良かったではなく、そういった役割に社会が報いることができるか、自らがそうなれるかという点に集約される。
吉永小百合の存在が絶対的であり、芝居としてのバランスが微妙であるが、こういうのがスターらしさかとも恐れ入る。しかし、130万は払っていけないと思う。
ちょくちょく顔を出す加藤治子のコメディ演技にニンマリ。最後の回収は見事。鶴瓶は達者であるが、流暢すぎて売れない役者には見えないという難点もあった。
冒頭の上流階級云々のくだりは極端で安直。大工・加瀬亮のあげ方も平凡に感じた。
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