「目で楽しむ」ONE PIECE FILM STRONG WORLD 77さんの映画レビュー(感想・評価)
目で楽しむ
遅ればせながら今年頭にONE PIECEにハマりました。
子供の頃からテレビでもやってたのになぜか興味をそそられなかったのが嘘のように今では大好きな作品です。
作者が総指揮を務めなきゃできないエピソード0や完全にパラレルではない敵がONE PIECEファンをわくわくさせてくれました。
やっぱりそれぞれの過去が見れたり本編に絡んでるのはうれしいものです。
ただインペルダウンでシキの名前を出したりしたことでハードルを上げすぎてしまった感はアリ。
ロジャーのライバル、ガープセンゴクでやっと捕まえられる、インペル唯一脱獄
→ルーキーに負ける
なのでおいおいと思うところはありますw
でも子供向けとしてならTHE・王道でとっても良かったと思います。子供と観に行きたかったな〜。
あとルフィやゾロに銃を持たせたのが受け入れられたのは【作者×映画】だったからこそで、
他の人がやったらバッシング対象だろうけど「尾田さんがそう言うなら」となるギリギリのラインで漫画ではできない、映画だからできる演出を使ってスケールの大きいものにしたのは
話的にもファンサービス的にも上手いなあと思いました。
やっぱり映画には“スペシャル感”があると嬉しいですよね。原作がある物やテレビでやってる物は特に。
ココヤシ村で助けてを言えるようになったナミが今更一味を抜けたり勝利を諦めるなんてことがあるわけないので、(映画だし尚更)
大人が見るには起承転結的には物足りないところがあるものの
わかってても感動してしまうのがONE PIECE。
ONE PIECEがこんなに売れているのも結局人はああいう“陽”のテーマを普遍的に欲してるからだと思うのです。
一番泣けたのはノジコのエピソードですが、ココヤシ村を出る時から本編でもずっとつけてるブレスレットなので「あえて言わない美学」を突き通して欲しかった気も。
泣いたくせに偉そうなんですがw
あとは視覚で楽しめました。
タイトルまでの賞金額と名前の紹介は音楽と相まって最高にわくわくしたし、その後のそれぞれの別行動も良かったです。
映画ならではのコスチュームやクリーチャーのデザイン、空飛ぶ島、誰もが一度はやってみた「手が羽」などなど。
ONE PIECEファン(特にインペル辺りでリアルタイムで盛り上がってた人たち)は期待しすぎてあれ?ってなるかもしれませんが
それでもファンなら結局楽しめてしまう作品だと思います。
ただONE PIECEに否定的な人の入口としては少し不向きかもしれませんw