劇場公開日 2009年6月13日

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「「レスラー」あらすじ感想」レスラー ゆうこさんの映画レビュー(感想・評価)

3.5「レスラー」あらすじ感想

2021年1月21日
PCから投稿
鑑賞方法:VOD

かつてプロレスの世界で華々しく活躍していたランディ・ラム(ミッキー・ローク)。
いまや体力の限界で、薬に頼りながら週末は小さな興行に参加、平日はスーパーで勤務しながら生活しているが、トレーラーハウスの家賃も払えない有様。
そんなある日、心臓発作を起こし、2度とリングに立てないと宣告される。
ないがしろにしてきた家族との関係、シングルマザーのストリッパーとのどうにもならない関係。
そんなすべてに背を向けて、死を覚悟してラムが向かった先とは。

整形しすぎてよくわかんなくなっちゃったミッキー・ロークが、筋肉ムキムキだけど、肌つやとか髪の毛とか、やっぱり歳は隠せない感じの落ちぶれたレスラーを演じてるのが、なんかリアルすぎる!
シングルマザー役のマリサ・トメイの体を張った演技も見事。
そこにも年を重ねた哀愁が漂ってる。

リング以外では、本当にダメダメであんまり共感できないんだけど、こんがらがってにっちもさっちもいなくなってから、ああどうしよう…気づくってことあるよね、とちょっとだけ同情。

俺にとって痛いのは外の世界だ
あそこが俺の場所だ
そんなラムのセリフにどうしようもない孤独感が表現されてるよね…。

誰しも年を取るけれど、プロレスとかスポーツの世界や、見た目を売りにして生きる世界は、まざまざと厳しい現実を突きつけられるんだろうな。
年を重ねることで、うまく生きられるようになれればいいのに、と思う。

ゆうこ