「最後の余韻が覚めやらず、これからの二人をもっと見ていたい」のだめカンタービレ 最終楽章 後編 aotokageさんの映画レビュー(感想・評価)
最後の余韻が覚めやらず、これからの二人をもっと見ていたい
テレビドラマののだめカンタービレは、原作にかなり忠実につくられていました。
しかし、2時間(前後編でも4時間くらい)の映画では、原作の多彩な脇役たちのエピソードを省略するのは仕方ないこと。本筋ののだめと千秋の恋物語にまとめるのは、悪くないのでは。
うざいくらいにまとわりつくのだめも、千秋がその存在の大切さを感じるときには、離れていってしまう。なかなか互いの気持ちがいっしょにならない。そっけない態度でのだめと距離を置いていた千秋も、彼女の才能だけでなく彼女自身にも惚れていたことにやっと気づいた。出会った頃の、音楽ではじめて通じ合ったときに戻ったのもよかったと思います。
クラシック演奏の素晴らしさは言うまでもなく、いつも通りのアニメとCGの挿入も効果的だった。(特に、シュトレーゼマンがのだめを導くところなど)最終章ということでテレビシリーズの映像がときどき織り込まれているのもいい。
最後の余韻が覚めやらず、これからの二人をもっと見ていたいけど、たしか原作もここまでで終わっていたのではなかったですか。
コメントする